明日は明日の風が吹く

パソコンも、買った時は新しくていいのですが、使っているとやっぱりくたびれてきますよね。
特にキーボードなんてのは消耗品と考えてもいいのではないかと思います。
ですけど困った事に、ノートパソコンのキーボードっていうのは、そう簡単に交換できません。
となれば修理してみるしかないですか？

と言うことでとりあえず外してみました。

[1回]

今回の不具合内容はといいますと、「：」のキーが押しっぱなし状態になってしまっているというもの。
キーボードでの不具合としてはよくある症状ですね。

ところで、キーボードのキーパンチの情報というのは、単純に言えば特定のスイッチが押されたかどうかというものです。
ですので押されっぱなしになるということは、その電気が伝わるルートか、スイッチの部分かのどこかでショートしていると考えられます。

と言う予想のもとに、バラしてみましょう。


キートップをちぎるように引っ張り取って、パンタグラフも外します。


パンタグラフを拡大するとこんな感じ。
これも精密ドライバーでこじって外します。
結構強い樹脂製ですので、滅多なことでは破損しませんが、それでもできるだけ慎重に。


全部取ったら、スイッチを押すニードル部分のシートを取ります。
それが取れたら、今度は、フィルム基板をベースプレートから外しましょう。

で、外したフィルム基板だけをPCに接続してみますと、
やっぱり「：」キーは押されっぱなし状態のまま。
もちろん、フィルムシートをPCから取り外せば症状は収まります。

この基板がおかしいことに間違いは有りません。
しかし、そのどこに不具合があるのか。

とりあえず、「：」キーのスイッチ部分につながるラインを確認してみましょうか。

スイッチからつながるラインにそって、マジックで線を引いてわかりやすくしてみました。
キーボードというのは、20個ぐらいの接点の、どれとどれをショートさせるかということを利用して、キーを特定しています。
ですので、特定のキーにつながる2本が、どこかでしょとしていると考えられるわけです。

で、確認してみると、

赤矢印のところが「：」キーのスイッチ部分。
そこにつながる2本のラインが交差したり重なったりする部分が怪しいと考えられるわけですね。

で、その箇所を見てみると、黄矢印の2箇所だけなんですよ。
ではこのフィルム基板を少しはがして、黄矢印の部分が接触しないようにしてみます。

が、変化なし。

もちろん、赤矢印の部分も接触していません。
これは一体どうしたことでしょうね。
他にどういうことが考えられるんでしょうか。

では、他の箇所が他のラインと間接的に接触してるんでしょうか？
そうなると2箇所以上でショートしないといけないと思うので、そんな確率はかなり低いし…

うーん、困った。
いっその事全体を分離してみるかなぁ？
もしそれでも変化がなかったら、いったい原因はなんでしょうか。