明日は明日の風が吹く

フランス料理のフルコースを食べることなんて、年に1回有るか無いかぐらいかなと思います。
いや、もっと長いスパンかも。
今考えても私自身いつ食べたのかわからないほどです。
ですけど今回、久しぶりにボアブランに食べに行くことにしました。
ただ、行くことになったのはポジティブな要因とは言いにくいかもしれません。

ちょっと導入が暗くなってしまいましたが、それは置いといて料理を楽しみましょう。
今日もきれいなお皿と食器が迎えてくれています。

[6回]

実は今回お邪魔した主な要因は、ここ、ボアブランさんが年内でやめてしまうと聞いたからなんです。
広島と尾道は近くて遠い感じで、事あるたびに行きたいと思うものの、なかなか実現できないことを以前から残念に思っていました。
だってここの料理は美味しいのですから。

この美味しい料理が来年から食べれなくなるのかと思うと、もうすぐにでも食べに行かなくてはいけません。

ですけどそんな話は置いといて、料理を楽しみましょう。


まずは前菜。
サーモンにはキャビアが乗っていますよ。


ボクも食べるのがもったいなさそうに眺めています。
ハート型のモッツァレラチーズもいいですね。

では頂きます。
柔らかいサーモンが口の中で溶けるようです。
テリーヌも濃厚で、噛むほどに香りが広がりますね。
前菜からやられた感じです。


飲み物は、ボクはペリエで。


私は今回はグラスで行きましょう。
まずは白で。


バゲットも美味しいんですよね。
表面はしっかりしていて、中は柔らか。
バターとよくあいます。

では続いてスープを頂きましょう。

ボクはポタージュ。
クルトンも美味しそう。
優しい香りが漂ってきますね。


私は大根とコンソメ。
上に乗ったネギ？ワケギ？が、いい彩りです。
スプーンがスっと入っていく柔らかさ。


さて、いよいよ魚料理です。
ライスの上にスズキが載ったこの料理、私も妻も大好きなメニューです。
今回はタラバガニまで載ってます。
ウニのソースが絡んで美味しい。
これが食べれてよかった。
うちの子も蟹の身をほじくりだして美味しそうに食べてます。
スズキも柔らかい。


では白ワインもあいたので、今度は赤を頂きましょう。
と言うことは、
いよいよ肉料理です。


まずこちら、
ボクに出して頂いたのは、牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ。
しかもトリュフソース。

少し分けてもらいましたが、柔らかいフィレ肉がなんとも美味しい。
ボクも美味しいを連発中。


で、私の方は、
子羊とフォアグラ。
ソースは仔羊のジュにディジョンのマスタードなんだそうです。
しかしこれが、なんとも美味しい。
バジルの香りもいいアクセントになってます。
ナイフで切った子羊の肉と、フォアグラを合わせて食べるとなんとも濃厚で豊かな味わい。
ソースも良いバランスで全体を引き立てます。

美味しいメインを頂いた後は、デザートですよ。

これはナニ？

チョコレートソース？
なんか美味しそうじゃありませんか？
シェフ自らかけてくれます。


はい、こちら、洋梨のコンポート、チョコレートソース。
広がったチョコレートがなんとも美味しそう。
これは今まで食べたことがなかったかも。

ではスプーンを入れてみます。

おお、
柔らかい。
洋梨がスーッと切れていきます。
そしてその下にはアイスクリーム。
この3つを一緒に食べると、なんとも幸せ。
上品で優しい洋梨の甘さとチョコレートの苦味がベストマッチ。
しかも全部が口の中で溶けていきます。
ああ、美味しい。
他に言うことが有りません。

本当に年内で閉店なんですか？
いや、やっぱり、これを最後にしたくはないですよ。
ここは一旦休止と捉えておきましょう。

なにかと価格競争に陥りがちな昨今ですが、そんな中で本物が忘れ去られているようにも感じます。
ここには価格以上の価値が明らかに存在していますよね。


では、


最後に、


コーヒーを頂いて、
今日のディナーは終了としましょうか。

やはりやめるなんて実にもったいない。
また食べに行きます。