明日は明日の風が吹く

せっかく導入した新兵器も、ちゃんと使えなくては意味がありません。
昨日の記事でお伝えしましたが、新しく導入したペンタックスのGPSユニットなんですが、
このアイテムに期待するところは、まるで赤道儀のように使えること。
しかしいざ使ってみるとほとんどその力は発揮されていませんでした。
つまり星を追いかけてくれてない。
そこで初めて取説を確認すると、どうやらキャリブレーションが必要らしい。
と言うことでもう一回写しに行ってみましょう。

まずは使い方。

[1回]

カメラのモードはMモード。
シャッタースピードはバルブに。(黄矢印)
そしてO-GPS1のスイッチを入れます。(赤矢印)
すると、緑矢印のところにGPSの受信状況が表示されます。
赤は受信されてない状態。
これが黄色になると、2つのGPSを受信している。
緑なら3つ以上のGPSを捉えている状態なんだそうです。

そしたらメニューボタンを押して、アストロトレーサー設定画面へ、

まずは精密キャリブレーションを。


はい、ぐるぐる回します。
いくらかやっているとOKが出ますので、そうなればキャリブレーション完了。


GPSを受信していれば、赤矢印のところに、追尾可能時間が表示されます。
これはレンズの焦点距離によって変わってくるのかな？

で、その時間をフルに使ってもいいのですが、そこまでは今は必要ありません。
今回の場合で、5分程度の表示でした。
ということで、黄矢印のところで露光時間を設定します。
ここは状況に合わせて、ISO感度とF値と相談です。
ここまで設定できたら撮影開始。(緑矢印)


こういう画面になりますので、シャッターを押せば露光開始です。
これで、設定した時間だけ露光が行われるという寸法です。

と言うことでちゃんとキャリブレーションしましたので、星を追いかけてくれているはず。

おお、ちょっと分かりにくいけど、ちゃんと星が止まってますね。
ISO400、F8、3分の露光です。
しかしやっぱり月が明るいので、空が明るくなってしまいますね。
試しにもっと絞りを開けてF4にしてみますと、

うーん…
やっぱ月が無い時に写しに来よう。
これははくちょう座の方を写したつもりなんですが…

では向きを変えて、

これも、ISO400、F8、3分。
北向きにしたので、月に近くなりましたし、街明かりも入ってきました。
そのおかげでもっと空が明るいですね。
仕方がないので、ちょっと手を加えてみましょうか。

少しは星が見やすくなりましたが、天の川が見えるほどではありません。
カシオペアが見えてるぐらいで、今日のところはこらえて下さい。
それとですね、右下の風景がブレているのは、風で木の枝が揺れたわけでなく、
星を追いかけたので、地球が回ったというわけです。

でも今回の試写で、ちゃんと星を追いかけてくれることは分かりました。
よかったよかった。

と言うことで今度は天気のいい新月の夜に撮影してみましょう。
でも新月の夜って、暗いんですよね…