尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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なんでも沖縄に、新しい研究施設ができているんだとか。それがどうもすごい所らしい。具体的にはよくわからないけど、なんだか凄そうなので、見学に行ってみることにしました。それはどこの事かといいますと、OIST。
[3回]
何の頭文字なんでしょうね。Okinawa Internationai Science and Technology とか?ちょっと違う?日本語で言うと、「沖縄科学技術大学院大学」だそうで、どうやら、Okinawa Institute of Science and Technology Graduate Universityなんだそうです。おしい、「国際」でなく「研究所」でしたか。で、ここは何をするところかといいますと、その名の通りで、科学技術発展のための大学院専門の大学ということです。具体的に何をしているのかは私もよく知りませんので、ホームページでご確認下さい。でもまぁとにかく、世界最高水準の科学技術の研究をする博士課程専門の大学で、世界中から人材を集めているんだとか。だからここに入ると色々面白い研究ができそうな感じがしますね。でも既にある程度以上の専門知識を持ってないと意味ないのは当然のことでしょう。それに講義はすべて英語で行われるんだとか…と言う事で一般見学も受け付けているということですので見学してみましょう。受付でIDをもらって、センター棟と呼ばれる建物までトンネルを歩いていきます。しかし、そのトンネルが、なんともカッコいいですね。なんだか映画に出てくる未来の研究室のような感じ。現実にこんな施設があるのかと思ってしまいます。ですが実際にここは未来の研究所なんですよね。トンネルの両脇には、おそらくここで研究された内容と思われるものが象徴的に掲示してあり、それもここが未来の研究機関であるかのように思わせるのに役立っています。そしてトンネルを進んだ先にはエレベーターがあります。この写真はエレベーターの向かい側ですが、これと同じ物が向かい合わせにあって、その中をエレベーターが通っています。ではエレベーターで見学者が入ることができるC階へ。C階には、研究棟へ渡るためのスカイウオークと呼ばれる渡り廊下がつながっています。そのスカイウオークには、何か関連が有ったと思うのですが、どなたかの芸術作品が並んでいます。なんとなくちょっと、やり過ぎ感も感じますが…そしてなぜ空中を渡るスカイウオークを設置したのかといいますと、元々この地は山の中なんですね。するとやっぱりそこに棲む生物がいるわけです。それらの生物の多くは沢に住んでいるのだとか。だから沢を自然のままにしておくために、建物を峰に造って、それらを渡す空中廊下を設置したという話です。だからスカイウオークから下を眺めるとこんな感じ。しかし、スカイウオークを渡った先の研究棟には、見学者は入ることができません。IDをかざさないと扉が開かないようになっています。こちらはC階から見える研究棟の一部です。なんか外国の研究室みたいですね。こんなところで研究できたら楽しいかも。では引き続きセンター棟C階を見て回りましょう。こちらはセンターコート。芝生の有る広い公園とでも言いましょうか。その一角には、テーブルなども置かれて、くつろげるようにもなっていますね。で、その向かいにはカフェやレストランも有りまして、構内で食事もできるようになっているんです。しかし行った時は、ちょうどモーニングとランチの隙間の時間で、残念ながらメニューは少なめでした。ここからの眺めは良くて、天気が良ければすごく綺麗に景色が見れるらしいのですが、あいにくこの日は雨で、ご覧の状態でした。たしかにここで研究すると、世界最高水準の研究もできそうで、なんだかとっても面白そうです。ですがなんとなく、陸の孤島的な雰囲気が漂います。キャンパス内には住宅も用意されていて、生活は不自由ではないでしょうが、そこだけで完結できる環境が、かえって外界との壁を作っているような気もします。しかも沖縄の綺麗な海が眺められるわけです。自由な移動手段を持っている人には素晴らしい環境と思いますが、ほかから来た人たちにとっては、なにか囲い込まれているような感覚が湧いてくるのではないかという気もします。私が思うに、作った側もそのことは百も承知のような気がします。だからこそ、入り口のトンネルは映画の世界を思わせるようなワクワク感を演出していますし、スカイウオークにも必要と思えないほどの芸術作品が並んで無機質さを抑えるつもりが伺えます。そして全体的にすごくモダンな建物。この施設が今後うまく機能していく何かが必要かもしれません。せっかく世界各地から沖縄に来ているわけですから、そういった学生たちに、どんどん沖縄の街に出て行ってもらって、沖縄を満喫してほしいものだと思います。立派な住宅まで用意するのであれば、合わせてカーシェアリングなども用意すれば、より一層環境はよくなるのではないでしょうか。とは言え、私もここで研究してみたい。