尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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先日、ライカメーターMRの修理の様子をお伝えしましたが、今回もまたライカメーターの修理の話。これまで、MRやMCを直してきてますが、今回はそれらよりもっと古い、ライカメータMの修理です。MRや、MCより少し大きいですね。
[5回]
前から見るとこんな感じ。これは、明環境で使う時の状態。そしてコチラは、暗環境で使う時。セレン光電池を使った露出計であることが分かります。違いはカバーを閉めるか開けるかということになります。この露出計の不具合状況はというと、セレン式のライカメーターによくあるパターン。はい、不動です。これはセレンの劣化の可能性は最も高いですね。ではバラしていきましょうか。まずは文字盤の真ん中のカニ目ネジを外します。そしたら文字盤がバラバラととれていきます。ではメーターを裏返して、矢印の3本のマイナスネジを外します。そして上面のカバーをこじって開ければこのとおり。そしたら続いて、黄矢印のマイナスネジを外して、小さいギアを外します。そしたら、赤矢印の5本のマイナスネジを外して、文字盤用のギアを外します。その下に見える四角い銀色の塊を持ち上げて取ります。これは、メーター用の磁石です。そしたらその磁石の下にある赤矢印の2本のマイナスネジを外しますが、その前に、つながっているハンダを取りましょう。緑矢印、黄矢印の部分は、この写真ではもう外してあります。青矢印のところは狭くて難しいですがハンダを外すのが不可能では有りません。で、外れた状態がこちら。ではメーターの動作が正常かどうか確認してみましょう。テスターを導通検知に設定して、メーターの端子に当ててみます。うん、元気よく針が振れています。やはりメーターは大丈夫ですね。ということは、やっぱりセレンか。ということで、今回はこのへんで。