尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
9日の記事でフジカのST-Fという妙な一眼レフをネットオークションで買おうかと言う話をしましたが、見事落札、商品が届きました。 予想していたよりもきれいです。 ではでは早速、各部を見てみましょう。
[2回]
外観は少し汚れているだけなので、クリーナーで、チョチョッと拭くだけでいいでしょう。 レンズにもカビや曇りはなさそうです。 純正のストラップとレンズキャップも付いています。 では、ファインダーをのぞいてみましょう。 ナニコレ? なんか黒い太い筋が入ってます。 ??? ああ、分かった。プリズムのメッキがはげてるんですね。 ST-Fのことを書いているサイトも多数ありますが、それらのどこでもプリズムのメッキのはがれのことが書いてあります。 どうやら、プリズムを固定している部分にモルトがあって、それが変質してメッキを侵しているようです。 持病ですね。ではそのうち何か対策しましょう。 とりあえず、撮影画像への影響はありませんので慌てた事ではありません。 ではシャッターは切れますか? その前に巻き上げですが、 巻き上げレバーはこれ。 う~ん、チープ。 「写ルンです」に通じるものを感じます。 でも考えてみたら、サクラパックとかダイヤル式の巻き上げでしたね。オリンパスペンも。 で、比較的軽い感触の巻上げを行って、シャッターを切ると、 「ポコッ!」とまでは言いませんが、板厚の厚いプラスチックでたたいたような、こもった感じの音がして。シャッターは無事切れました。 こんなことで松岡君をバカにしたなんて。 それでは電池を入れてみましょう。 ポップアップストロボを持ち上げると、「プィーーーッ」とチャージ音が聞こえてきました。 で、そのままほっといたら、 チャージランプが点きました。 緑がなかなかいい感じです。 ポップアップしたストロボの裏側には「FMのセットをしてください」と書いてあります。 「FM」? 最初何のことか分かりませんでしたが、 このことですね。 つまりフラッシュマチック。 ストロボがオート調光しない代わりに、ピントリングと絞りリングを連携させることで、ストロボ撮影時の距離に合った絞りに強制的に調節してしまおうという機構です。 シャッターを切ってみると、ちゃんとシンクロしました。 で、このカメラは絞り優先AE簡単なプログラム露光なんですが、シャッタースピードの変動範囲が1/60秒から1/750秒の狭い範囲らしいのです。だからオートプログラム露光が効いてるのかどうかよく分かりません。 ファインダー内右側には適正露出を知らせるインジケーターのようなものが有りますが。さっぱり動作していません。 オート機構は壊れてるのかな?と思っていたんですが、ボディー前面にレンズのロック解除ボタンのようなものがあります。 押しても何にもならないけど。 ??? 露出計のスイッチ? ファインダーをのぞきながらスイッチを押してみると、 あっ!インジケーターがつきました。アンダー、適正、オーバーの表示が出ます。 これが出るならきっと絞り優先AEプログラムも働いているでしょう。 ファインダーの左端にも何かが表示されそうな小窓が有ります。 絞り値が表示されるのかとも思いましたが、絞りを換えても何も表示されません。 もしかして、と思って、ストロボをチャージさせると、 緑に点きました。 チャージ確認用の小窓でした。 ちなみに、ストロボオン状態では、露出計のボタンを押してもファインダー内の露出インジケーターは表示されないようです。 に、してもスクリーンはゴミだらけですね。掃除したいけど、レンズが外れないんでスクリーンの掃除ができません。 まぁとりあえずはちゃんと動きそうだし、試写してみますか。