10月30日の記事でコンタ君(Contaflex Super B)を分解整備した話をしましたが、レンズが分解できないためにまだ少し残っているレンズのくもりを取る事ができないんです。
この真ん中の黒い縁があるレンズです。
回せば取れるような感じがしますが、いくら力を入れて回しても外れないんです。
と言うことで前回までの話では、
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==========================[8回]
Super Bでなく、Superを分解整備された方がおられましたので、そのホームページの情報を見ると、回り止めのピンが付いているらしい。
でも私のコンタ君をいくら見てもそんなピンは無さそう。
仕方が無いのでそのホームページのオーナーさんに連絡を取ってみると、丁寧な返事が返ってきました。
その内容からすると、ピンはすぐに分かるらしい。
と言うことはSuperとSuper Bとではここの構造が違うのではないか。
と言うとこまでが30日の記事の内容です。
でもこのままでは解決しないので、色々と調べてみることにしました。
すると、海外のサイトでSuperではありますが、図解されているところがあったので、それを見るとレンズの縁にはっきりと切り欠きがあって、そこにピンの頭があります。
やっぱりSuperとSuper Bは違うんですね。
構造の違いは分かったけど、外し方が解決したわけではありません。
ならばクラカメの修理をしている方に聞いてみたら分かるかもしれないと思いまして、迷惑な話とは思いつつ、問い合わせしてみました。
すると、いきなりメールを送ったにもかかわらず、青森の「吉崎カメラ店」さん、大阪のYCSさんからご親切な返信を頂きました。
その中で吉崎カメラ店さんの話によると、
「このB型は前期のはロックピンがつくレンズがついていましたけどピンは省略されて着いてません、但し古いために左に回すのですがきつくなっている物と思います。」
なんだそうです。
と言うことはゆるみ止めの仕掛けは無いと言うことですね。
そして、
「レンズリングがダメージを受けないように回してください」
と言うお気遣いまで頂きました。
頂いた文章からは、カメラをいつまでも大切に使いたいと言う気持ちがとてもよく伝わってきました。
では頂いたアドバイスに従って、力を込めてレンズを回しましょう。
でも変形するといけませんので、
板ゴムをあてて、レンズの枠にちょうどはまる位のラチェットのソケットをあてがって、ねじれないように真っ直ぐあてて、回せば外れることを信じて、そして破壊しない程度にできるだけ思いっきり力を込めて、グッッ!
グググッ!
おーっ!回りました。
外れました。
いやぁ良かった良かった。
レンズが外れてシャッター羽根が直視できます。
カバーを取って、シャッターのガバナーと初めてのご対面です。
いやぁすっきりした。
ではでは、ガバナーに少しだけ注油して、シャッター羽根と絞り羽根を脱脂して、あとは当初の目的、レンズをクリーニングしましょう。
これでほぼ完調になったんじゃないでしょうか。
機会を見て試写してみましょう。
ところで今回お世話になった方々をここでご紹介いたします。
●吉崎カメラ店様
●カメラ修理サービス YCS様
●小俣様
●Monopix様
皆さん本当にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ちなみに、Contaflex 1~4なら、サービスマニュアルがこちらで見れます。
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