明日は明日の風が吹く

意図せず修理をすることになってしまったヤシカミニスターですが、昨日の記事でお伝えしたとおり、露出制御関係のリング群は無事組むことができました。
良かった良かったと思ってレンズに取り付けようとした時、次の災難が起こったのです。
昨日も書きましたが、このミニスター、シャッターが切れていなかったんですが、それはシャッターダイヤルが原因だろうと思っていたんです。だからちゃんと組みなおしたシャッターダイヤルを付ければこれで万事オッケーと思っていたんです。
しかし、リング群を付けようとした先に見えるシャッターは、羽根が一枚ずれているじゃ有りませんか。

何と言う災難でしょうか。このまま目をつむってリングを組み付けて知らん振りすることは、やっぱり私にはできません。

仕方が無い。シャッターもバラしましょう。

しかしここでもちょっとした問題が。

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上の写真を見てもらって分かりますでしょうか。
シャッター羽根が一枚だけ載せてありますが、実はこの一枚がここに載せられなくて困ったんです。
どう言う事かというと、真上から見ると、隣に立っているロッドがシャッター羽根と干渉する位置にあるんです。
だからこの写真で見た左方向からシャッター羽根を持って来てはめようとすると、ピボットポイントにはまる前にロッドに当たってしまってはめられないのです。
もしかしてここに逃がしのある羽根があるのかと思って探してみたり、シャッターを動かすリングの回り止めが外れてここまでズッて来ているのかと思ったり、しばらく悩みました。
そしたら何のことは無い。ロッドの根元に切り欠きがあって、その隙間にシャッター羽根が入り込むんだったんですね。

どうしてこんな設計になってしまったんでしょうね。

と言うことでその他はほとんどLYNXと同じ構造でしたので、貫通したロッドに圧入されたピンも問題ではありませんでした。

これでミニスターも完成です。

と、言いたかったんですが、やっぱりメーターが動いてないのを見ると直してあげたくなります。
仕方が無い、修理しますか。
なんかどんどんリペアスパイラルに入って行ってないですか?

セレンがダメになっているのなら、太陽電池に交換しましょう。メーター自体の動きが悪いのならスプリングやら軸受けやらを調整しましょう。
ではまず外してみますか。

セレンの半田を取ってみて、発電をテスターで確認してみますと、全く大丈夫です。
じゃあメーターの方ですね。
が、しかし、針を手で動かしてみると普通に動いてちゃんとデフォルト位置に戻りますね。

ちょっと面倒な話になって来ましたよ。
ではどこかが断線しているんですかね。
プラス線及びマイナス線からコイルまではちゃんと導通がありますよ。
じゃあもしかしてコイルの巻きのどこかが断線?
コイルの両端の線にテスターを当てて導通を調べると、
？？
反応無しですか?
もう一回やっても、
やっぱり反応無しですね。
ああ、コイルか。

こうなったら仕方がありませんね。他から何か使えそうな物を持って来るしかありません。
そういえば以前どこかのサイトで、100円ショップで売っているバッテリーチェッカーが使えるという話を読んだことがあります。
で、買って来ました。

「測る君｣。
早速分解してメーター部分を取り出しましょう。

なんかさすがにとってもいい加減な構造なんですけど、使えるなら良しとしましょう。
確認のためにセレンをつないでみると、
？？
反応なし?

では太陽電池をつないでみましょうか。
？？
反応なし。

ダメなの?
単三をつなぐと、ちゃんと針は振れますね。
電圧だけじゃなく、電流も関係しているような感じですか?

これじゃぁ使えません。
さてどうしましょう。

今すぐ思いつかないので、とりあえずメーターはそのままにして組んどきましょう。
ああ、わだかまり。
スパイラルからは抜けられそうにありません。