明日は明日の風が吹く

シロコンタ君とクロコンタ君でおなじみ(このブログ内での話ですが)の、コンタフレックスでツァイスの写りを楽しんでいますが、このレンズ性能に気をよくして、他のツァイスイコンのカメラに触手を伸ばしてしまいました。

それがこちら。
ツァイスイコン・コンテッサマットSBEです。
一眼レフかレンジファインダーかの違いは有りますが、光をフィルムに導入するまでの部分はほぼ同じ。
レンズはテッサー50mm、F2.8。
シャッターはちょっと違って、コンタ君のコンパーに対してこちらはプロンター。
でもどちらも同じく1/500秒から1秒とバルブ。
それから、セレンによるシャッタースピード優先の絞りオートも同じ。
絞りリングにオート位置があるのと、フラッシュマチックが付いていることも同じ。
と、まぁほとんど同じカメラと言っても過言ではありません。

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では各部を見てみましょう。
ぱっと見、結構きれいです。
メッキも痛んでいる様子も無く、傷や破損部分も無さそうです。

底の方もきれいですね。
左寄りにあるシルバーの丸いのが巻き戻しボタン。
これを、カメラの後ろ側にスライドしてやると右にある巻き戻しレバーがピョコンと飛び出してきて巻き戻しができるようになります。


フィルム室内もきれいですね。
特に痛んでる様子もありません。
これならすぐに撮影に使えるかも。


この長四角の蓋をこのように90度回転すると、シンクロ接点が出てきます。
ちょっと汚れてますので掃除すればいいでしょう。


ファインダーもきれいですね。
下中央にシャッタースピードが、上にそのシャッタースピードでの適正絞り値が表示されています。
オートに設定した場合は自動で表示された絞り値にセットされます。
ファインダー中央の二重像はちょっと見えにくくなっていますのでファインダーを掃除しましょう。
距離計もちょっとズレていますが、これは調整ですぐに直るでしょう。


露出計もちゃんと動いていますね。

が、
絞りリングがこの位置から動きません。

まぁこれもコンタ君と同じでオート位置にあるボタンを押し込めばロックが解除されるはずです。


が、
あれ?
ボタンが無い。
げげ、欠品箇所がありましたか。
ここが無いとよくないですね。
絞り値が変えられないし、オートにも設定できません。
うーん。どうしましょう。


よく見ると、絞りリングの表示パネルを留めているはずのネジが2本とも無いですね。
絞りリングのロックを解除するためにしょっちゅう外していたんでしょうか。


連動距離計の二重像ののぞき窓部分には結構なキズと言いますか、変質と言いますか、なんか平面じゃなくなっているようです。
磨いて直ればいいのですが、なんか結構深そうです。
うーん。
ここも問題ですね。
直せるかなぁ。


それと、これはいけませんね。
レンズが汚れているようだったので、アルコールやらで拭いてみたんですが、いっこうにきれいになりません。
写りに直接影響する部分ですし、ツァイスの魅力はレンズに集約されていると言ってもいい位なのに、どうしますか。
クリーニングじゃぁきれいにならないレンズは、どうしますか。

これは結構なジャンクと言う感じがしてきましたよ。
シャッターもスローが効いていません。
他にも何だか不具合が隠れていそうな気がします。
腕が鳴ります。