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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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4月18日の記事で、シャッターを軽くするための工夫をしてみた「ハチ公」こと、スメナ8Mですが、でもまだ重い。
なのでシャッターのフェザータッチを目指して手を加えてみましょう。
現状でシャッターの重いパターンが二つ有りまして、1つは空シャッター切っている時で、前にバネを一つ外したのに何だかまだまだ重いんです。
まぁ、別に我慢できない重さじゃないのですが、目指すところはフェザータッチです。
もう1つのパターンはフィルム入れると重くなる。
何でフィルム入れると重くなるんでしょうか。
何か原因が有るはずです。

と言うことで、まずは空シャッターでも重いのを直しましょうか。
R0011140.jpg
レンズを外してシャッターボタンとの連絡部分(赤矢印)を操作してみても、やっぱりちょっと重い。
フェザータッチなんてまだまだ先って感じです。

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拍手[2回]

何で重いんですかね。
レバーの軸受けはやっぱりロシア品質で、結構なガタがありますので、ガタのせいで重くなっているのかと思って、シムを入れてみましたがほとんど変化なし。
その先のレバーが重いみたいですね。
と言うことはシャッターユニット自体の問題ですか。

でも前にバネを1本外して調整したからこれ以上手を加えることができるのか疑問です。
まぁとりあえずバラしてみて、関係各所をじっくり眺めてみましょう。

でも何にもないんですよね。
レリーズの部品の軸受け部はここもロシア品質で結構ガタが有ります。
このガタつきを直せばいいのかもなぁ。
もう一回組んでみて動きを確認してみましょうか。

と、
レリーズの部品の軸受け部のネジを締め込むと、この部品の動きが悪くなりますよ。
何で?
ちょっと緩めるとスムーズに動く。
ネジと干渉してるの?
じゃあ軸受け部をちょっと短く削ってみましょうか。

でも変化なし。
何が原因なんでしょうか。

もう一回部品を全部外して軸部をよく見てみましょう。
R0011117.jpg
あれ?
クラックが入ってますね。
これか。
だからネジを締め込んでいくとクラックが広がって、軸の直径が大きくなり、回転の抵抗になっていたんですね。

でもどうやって直しましょうか。

ネジ込まれてもちゃんと回るように削りますか?
そんなに精度よく削るのは難しいですね。

じゃぁクラックが開かないように半田で留めるか、カラーをかぶせますか?
ちょっと半田はクラックにうまく入ってくれませんし、都合のいい大きさのカラーなんて見つかりませんね。

なんかいいものないかなと思ってジャンクパーツの中を物色していますと、
R0011136.jpg
いいのがありました。
赤矢印の部品。
レリーズの部品の軸受け部にピッタリはまります。
ガタもほとんどありません。
これを使いましょう。

クラックの入った軸はカットです。
R0011134.jpg
そして真ん中の穴に今度の部品にあわせてタップを立てて、

R0011137.jpg
部品を付ければ、OKです。
うまくいきました。
レリーズの部品にはガタがほとんどありません。
レリーズもとっても軽くなりました。
重かったのはクラックのせいだったんですね。

では早速カメラに付けてみましょう。
が、
なんと言うことでしょう。
これまでの精度の悪さによる動きの余裕がなくなったために、シャッターのストロークがほとんどなくなってしまいました。
ここまで来るとフェザータッチと言うよりも暴発と言った方がいい感じです。

じゃぁストローク調整しましょう。
が、
またしても調整できる構造にはなっていませんね。

仕方が無い。
シャッターボタン下のレリーズ用のロッドを
R0011147.jpg
削って調整するしかなさそうですね。

まずはシャッターのストロークを測ってみましょう。
デフォルト状態では、ボディー上面から突き出したシャッターボタンの突き出し量は、4.8mmでした。
これを一杯に押し込むと、残った突き出し量は2mm。
で、シャッターを調整して軽くなった今の状態で、シャッターボタンを押し込んでシャッターが切れた時の残り突き出し量はと言うと、4.6mm。
実にストローク0.2mmです。
さすがにこれでは短すぎでしょう。

じゃぁどのくらいがいいですかね。
多分真ん中よりもう少し押したぐらいがいい感じじゃないかと思います。
つまり、シャッターが切れた時の残り突き出し量が3.3mm前後がいいのではないでしょうか。
しかしここでもロシア品質を考慮して公差を考えとかないといけません。なのでちょうど真ん中の3.6mmを目標にしときましょう。

ではロッドを削りましょう。
R0011148.jpg
矢印の先端部分を1mm程度削ればいいわけです。
でもこの作業、削りすぎると元に戻せませんので慎重に。

とか言いながらざっくり削って組んでみると。
うん。いい感じです。
ストロークを測ってみると、シャッターが切れた時で残り3.6mm。
ばっちりです。

これでシャッターの感じはとっても良くなりました。
しかーし!
フィルム入れると重くなる症状はまだ残っています。
さてどうする。

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