明日は明日の風が吹く

当店で写真のプリントに使っている機械は、フロンティアというフジの機械です。
このフロンティアで効率よくデジタルプリントをするには、DIコントローラーというものが必要になってきます。
DIコントローラーもPCですので、長く使っているとくたびれてくるわけです。
ですので最新のPCでDIコントローラーのシステムを組みたいと思ってくるのは人の情けでしょう。
ところが、DIコントローラーのシステムは、ほとんどの場合、Windows2000でしか動きません。
※最近のバージョンはXPでも動くとか。
とは言うものの、Win2000が動作するPCとなると、もちろん新品はないでしょうし、中古でも実用になるものといったらなかなか見つけにくいところです。
有ったとしても現行のモデルと比較すると、スピードは雲泥の差でしょうね。
そこでなんとか新しいPCでDIコントローラーを運用できないだろうかというのが今日の話。

ということで試してみました。

[13回]

その方法はといいますと、バーチャルPCを使ってみようかということです。
バーチャルPCなら、どんなPC上でもWin2000を構築することができます。

ではではやってみましょう。

まず今回ベースにしたPCは、そんなに新しくもありませんが、いつも画像処理などに使っているVistaです。
まずはそのVistaにバーチャルPCをインストールしますが、これが既にVista用は旧バージョンでして、「バーチャルPC2007」というのを使うことになります。


インストールや設定などは適当にやればわかると思います。
今回は、仮想ディスクの容量を60GB程度に設定して、win2000インストール時に半分ずつのパーティションに分けました。

ということで、取りあえずWin2000が入りました。


インストール時にやっておくといいことは、ユーザー名とログインパスワードをDIコントローラーで使うものにしておくことと、PCの名前も、やはりDIコントローラーで使う「FRONTEND」にしといた方がいいです。
ユーザーは後からでも設定できますし、PCの名前も後から変更できます。

ついでにPCの名前の変更方法ですが、

「システムのプロパティ」の「ネットワークID」タブで、「プロパティ」をクリック。


そうして開くウィンドーで、「コンピュータ名」をFRONTENDにします。

そしたら取りあえず、Win2000を入れた仮想ディスクデータを複製して、一方をバックアップとして取っておきましょう。


で、もう一方を立ち上げて、DIコントローラーをインストールします。
インストールは大して難しく有りません。
マニュアルを見て進めればOKです。


ということで、はい、DIコントローラーが立ち上がりました。

でね、実はPCの名前を「FRONTEND」にしたので、LANにつなげると、本来のDIコントローラーと名前が競合してしまいます。
だから、フロンティアにつなぎたいと思うなら、どちらか一方だけ立ち上げましょう。

立ち上げたらフロンティアの方で、もう一度始業点検をすれば、ちゃんとつながるはずです。
うちの場合はつながって、プリントも出来ました。

そうそう、カードリーダーもバーチャルPCの方で共有しておかなければいけませんね。

今回はもう数年経ったPCで構築してみましたが、この仮想ディスクを最新の速いマシンに入れて運用すれば、たぶん今よりもうちょっと楽に仕事が出来るかもしれませんね。

まだまだ研究の余地がありそうですが、今回は一応動きましたので、これで良しとしておきましょう。