明日は明日の風が吹く

15日の記事でスナック菓子の袋を使っても日食を見ることができいるということをお伝えしました。
とは言ってもすべてのスナック菓子でうまく見えるわけではありません。
ですので色々と買いあさって調査してみましたので、その結果をお伝えいたします。

ちゃんとした日食グラスじゃないと危ないんじゃないかという心配もあろうと思いますがご心配なく、
メディアの過剰な報道を見極める目と、ちゃんとした知識があれば大丈夫。

[10回]

太陽光が危険なのは、可視光だけでなく、眼に見えない紫外線や赤外線なども強いので、見た感じで減光されていたとしても危険が残っているという話です。
そのうち紫外線は、何か(例えばガラスでも)に遮蔽されるだけでほとんど透過できませんから問題無いですね。
UVカットの化粧品を塗っただけでカットされるわけですから。

が、赤外線の方は問題になります。
その赤外線を効果的に弱めるものの代表が金属です。
つまり薄い金属皮膜を通すことで赤外線は大幅にカットされるわけです。

そこで今回話題のスナック菓子ですが、スナック菓子の袋は薄いアルミ皮膜がついていますね。
ですのでこの袋を使って太陽を見れば安全というわけです。

で、今回色々と買って一生懸命食べたできた空の袋で太陽を見て、その見え方を確認してみました。
その結果はといいますと、
今回買った中でうまく見えたのは下記の3つのみ。

カルビーかっぱえびせん。
カルビーかっぱえびせんカレー味。
カルビーピザポテト。

そしてうまく見えなかったのは、
ドリトス・メキシカンタコス味
湖池屋カラムーチョ
東鳩ポテコ
ネスレ・キットカット
カルビーポテチチップス・のりしお
カルビー堅あげポテト・ブラックペッパー
カルビーサッポロポテト
カルビーさやえんどう

同じカルビーであっても、見えるのと見えないものがあります。
見えるものと見えないものとで、見え方がどう違うかといいますと、


見えるものはこんなふうに太陽がちゃんと見えます。

見えないのは、

このように乱反射してしまって太陽をはっきり捉えることができません。

この違いはなぜだろうかと思って袋を観察してみたのですが、
よく見えない方は、

袋の内側が少しガサガサした感じになっている傾向が有るようです。

よく見える方は、

比較的ツルツルしています。

あとは塗膜の厚さや塗料の種類、色なども影響しているような感じがします。

ちゃんと見える3種類でも、ピザポテトが一番遮光が強いですし、かっぱえびせんの袋でも、袋の部位によっては見え方が変わってきます。
つまり均一に見えるわけではありません。
ただかなり遮光されますので安全性であろうと予想します。
それから、気をつけたいのは、袋が折れた部分などは、アルミの皮膜が剥がれている場合がありますので、そういうところで見ると光が強くなってしまって危険です。
※この方法は安全を保証するわけではありませんので観察に使う場合は充分気をつけて下さい。

それから、この袋を使った場合の利点は、

このように顔全体を覆いますので、周りから光がが入りにくいので太陽が見やすくなるということと、日焼け対策にもなるかもしれないということでしょうか。

ただし他の人からは変な目で見られるかもしれません。

それともうひとつ、袋の内側はよく洗っておいて下さい。
お菓子の匂いと油がいっぱい付いていますので。