明日は明日の風が吹く

デジタルカメラに限らず、コンパクトカメラのレンズキャップというのはいつの間にか見なくなりましたね。
確かにレンズキャップは面倒で、外したら置き場所に困るし、つけていてもいつの間にかなくなっていることもあります。
そういうこともあってでしょうが、コンパクトカメラのキャップは、自動開閉式のカバーに変わっていったのでした。
しかしこのカバー、稼働するものであるがために、うまく動かなくなることもあるんです。
カメラのスイッチ入れてもちゃんと開かなかったり、逆にちゃんと閉じなかったり。
ちゃんと閉じないならまだ我慢できますが、ちゃんと開かない時は撮影に支障が出てきますよね。

と言うことで修理です。

[5回]

今回の修理は、レンズカバーが開きも閉まりもしない。
中途半端な状態で動かなくなっています。
まぁ、カメラを落としたということらしいのですけどね。

ではまずは、ねじれて外れかけているレンズ先端のカバーを外します。
その状態が最初の写真。
パッと見、部品は破損していないようですね。



で、レンズカバーをひとつ取ってみると、
その下から外れたスプリングが出てきましたね。(矢印参照)

でも無くなってなかったから良かった。

では、このスプリングがどこに使われていたか予想して、組んでみますとこんな感じでしょうか。



と、言うことは、もう一個のレンズカバーにも同じスプリングが必要そうですね。
と、言うことは、部品がなくなっている。

あれ、仕方がないですね。
部品が欠品では直りませんよ。
では、レンズカバーはこの際無しにしてしまいましょうか。

まぁ、諦めるのはいつでも出来ますので、その前にスプリングが作れるかどうかやってみましょう。



ジャンク部品の中に、似たような太さの長いスプリングがありましたので、
そこから使いたい長さに切り出して、端部を起こしてみたのが矢印のもの。

これを使えば、うまく行けば動くはず。



そしてカメラにセットした状態がこちら。
矢印部分に作ったスプリングをはめてみました。

なんかうまくいった感じがしますので、蓋をかぶせましょう。



おお、見た感じは良くなりましたよ。
ではスイッチを操作してみましょう。



うん、ちゃんと開閉動作はしています。
OK。

と、言うわけで、修理完了です。