明日は明日の風が吹く

ライカはどうして人気があるのか、
私なりに考えるに、バルナックやM型はボディーが実によくできている。
それにレンズも写りがすごくいい。
では一眼レフはどうでしょう。
M型ほどの人気はないものの、これもなかなか良くできてますよね。
でもやっぱり一番の魅力はレンズではないでしょうか。
しかしライカのレンズは、社内製のものだけではないんですよね。
今回ご紹介するレンズのそのひとつ。
しかし他社製だからといってあなどる事なかれ。

このレンズも実に良いレンズです。

[1回]

見た感じもいいですね。



バリオエルマー28-70mm。
シンプルなデザインでカッコいい。

しかし、これも修理依頼品です。
何が悪いかといいますと、ズームがちゃんと動かない。
それと、フォーカスリングがスカスカ？

うーん。
多分内部でなにか外れているか欠品しているか、
または以前分解した人がいい加減に組んでしまったか。

まぁ、ちょうっとバラしてみないとわかりませんね。



ではとりあえずマウントを外します。
矢印の6本のプラスネジを外せばOKです。



こちらは外したマウント部を裏返したところ。



では次に、矢印の絞りリングを取り外して。



そしたら矢印のリングを持ち上げられますね。
外してみると、



こんな感じ。
しかしその下の矢印のリングもどこに留まっているでもなく、そのまま持ち上がりますね。
このあたりからなんか変と感じてきますね。



よく見ると、沖の方に針金状のものが入っていたり、ベアリングがバラバラになって転がっていますね。
うーん、これは修復できるのか？
ここに見えている真鍮色のリングも置いてあるだけですね。

とりあえずバラすのはここまでで一旦止めときましょう。

さてさてこのレンズ、ちゃんと直るんでしょうかね。
と言うことで続きはまた今度。