尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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私の同級生がコンタックスのG2を持っているんですけどね、 レンズのマウントのあたりが緑になってるから直して欲しいと言ってきたんですよ。 それがこれ、エイリアンのよだれがついたのか?
[5回]
まぁ、これは多くの人は分かっているでしょうが、緑青です。 つまり錆。 海に持って行ったりすると、どうしてもこのへんには緑青が出やすくなりますね。 と言うことでマウントの分解清掃です。 一般的なレンズであれば、何も分解しなくてもマウント周辺の清掃は行えますが、コンタックスGシリーズのレンズマウントは、チョット複雑で、ちゃんと掃除するためには分解しないといけません。 ではまずマウント外側を外します。 矢印のプラスネジですが見えているのが3本、向こう側にももう1本ありますので、これを外します。 外すとこうなっています。 赤矢印がバヨネットです。 一般的なレンズではバヨネットはレンズに固定されていて、レンズを回して着脱しますが、 このレンズの場合は、レンズ自体は回さずに、バヨネット部のみ回転させて着脱する仕組みになっています。 そして青矢印のスプリングは、レンズの位置決めピンを押すスプリングです。 拡大すると分かりやすいですが、こういうふうに凹みに入っています。 しかし組む時は、先ほど外したカバーにある位置決めピンにつけた形で組んだほうがいいでしょう。 もう一箇所のスプリングは凹みから外れていますね。 無くさないようにスプリングを取っておきます。 そしたら次に、黒いプラスチックのカバーを外します。 赤矢印の2つのプラスネジを外すだけでよかったんですが、青矢印のプラスネジ3本も外してしまいました。 こちらが外したプラスチックカバー。 つまり矢印のリング状の方は外さなくていいわけです。 カバーが外れたら、鏡胴側面にある赤矢印の3本のプラスネジを外します。 バヨネットからは黄矢印のように足が出ていて、プラスネジで固定されているわけです。 そして外れたバヨネットがこちら。 これでやっとエイリアンのよだれを綺麗にできそうです。 清掃が済んだら元に組み直しますが、 ここで問題発生。 プラスチックカバーのネジ部が、経年劣化のために割れています。 そのせいでネジがキチリ締まらず馬鹿になってますね。 しかたがないのでプラリペアで修正しましょうか。 割れたところは取り除いて、新たに樹脂を盛りつけて再生します。 これでOKでしょう。 というわけで、Gレンズのマウント部の清掃終了です。
初手から間違っている。 それはろくしょうではなくグリス。 拭いても染み出してくるよ。 そういうお高い特殊な金属でできている。
コメント有り難うございます。なるほど、グリスなんですね。そんなこともあるんですか。情報有り難うございます。