明日は明日の風が吹く

うちの子はもう既に夏休みも終わって学校に行き始めていますが、9月3日が初登校という子供たちも少なくないでしょう。
夏休みが終わるとなると、焦ってくる子供たちもおられるでしょうね。
その原因の多くは自由研究の可能性も高いかもしれません。
今年はうちの子は早めに終わらせるだろうと思っていたんですが、やはり例年通り、最後まで引っ張ってしまいました。

みなさんはいかがでしょうか。

[3回]

と言うことで今回は自由研究の話なんですが、この写真だけ見ると、なんか化学的なことをやってるようにも見えるかもしれません。
が、実はそうでもありません。

元々考えていたのは、ロケットがよく飛ぶためにはどんな形がいいのかということだったようです。
ですがどんな実験をすればいいのか全く思いつかなかったようで。
そのことだけで夏休みも終わりかけてきてしまったのです。

切羽詰まって、空気鉄砲とか、ゴムでカタパルト作ったりとかして試したものの、それもうまくいかず、
こうなったら根本的にテーマを変えるしか無いかという方向に行っていました。

時間もないし、もうこうなったらネットにあるものをパックンチョでお茶を濁すしか無いのかなぁと思いました。
それで2年前もJAXAのネタを使わせてもらいましたので、また何かあるかもしれないなと思ってサイトをのぞいてみたところ、
いいのがありました。
「フィルムケースロケットを飛ばそう」
簡単に言えば、発泡入浴剤の発泡する力を利用して、ペーパークラフトのロケットを飛ばそうというものです。
となるとアレンジ方法が色々と浮かんできますね。
ではこれを題材にして実験しましょう。

まず燃料になるのは、

バブ。

そしてロケット本体は、

ペーパークラフトで作ります。


バブを砕いたものをフィルムケースに入れておき、
そこに水を入れて素早く蓋をして、
それをロケットのおしりに差し込んで地面に置く、
すると、バブが発泡してフィルムケース内の圧力が上がり、
それに耐え切れなくなった蓋が外れて、その反動でロケットが飛び上がるのです。

しかし頭でうまくいっていても、実際にやってみるといろいろ問題が出てくるんです。
これが実験の面白いところ。
失敗があるからこそ考察の幅が広がってくるわけです。

今回は発泡入浴剤の量を変えたら飛び方も違うんじゃないかと考えて、
いろんな量でやってみることにしたんですね。

するとですね、

入浴剤の量を増やしていくと、
反応が速過ぎて、フィルムケースの蓋を閉めることができないんですね。

その結果、

こうなります。

もちろん量を加減すれば、

こんな感じで飛んでいくわけです。
うまくいけば3mほど飛びますでしょうか。
そして飛び立った後にはほのかにユズの香りがします。

いやー、実に楽しいですね。

で、その飛んだロケットがどのくらい飛んだかを測らないといけませんよね。
「高く飛んだ」とか、「あまり飛ばなかった」とかでは客観的ではありません。
そこで測定装置は私が手伝ってあげる事にしました。


ロケット発射地点から2ｍ離れた所に三脚を設置します。
三脚にカメラをセットして、ロケットの飛び上がる様子を連写します。

そして写った最高点の高さを確認し、

三脚につけた分度器で、その角度を測るわけです。
その時のカメラの高さも測っておきます。

カメラの高さをAとし、ロケットの上がった角度をBとして、

このような図を書きます。
例えば1/10の。
で、Cの長さを測って、10倍し、Aと足せば高さが分かるというわけです。

三角関数なんて必要ありません。
縮図で実測すればいいのですから。

と言うことで実験を始めましょう。
今回の打ち上げ回数は、失敗分も入れて20回ほどになったでしょうか。
もちろん失敗も大事なデーターです。

後はそれをまとめて考察すればいいのですが、
果たしてボクのまとめはうまくいったのか。
審査結果の発表が待ち遠しいですね。