明日は明日の風が吹く

夏には高く感じていた太陽も、最近は斜めに低く感じますね。
しかしその分、海に反射した光が眩しく感じます。
水面のキラキラした様子を撮りたいなと思うんですが、これがなかなかうまく行かないんですよ。

こんな感じで、

[2回]

なんか目で見たよりキラキラしてないんですよね。
これはどういうわけでしょうか。

私が思うに、多分残像だろうと思うんです。
動く波に従って、キラキラ光を反射しているのが、連続して起きてますよね。
人の目には強く光ったものが、ある程度の間残像として目に残っていて、いっぱいキラキラして見えるんじゃないでしょうか。
しかしカメラで撮影すると、シャッタースピードは遅くても1/125秒。
多くの場合は1/250秒から1/1000秒くらいでしょう。
そんな瞬間を捉えてますので、やはり光っている点は少ないのでしょうね。

かと言って、シャッタースピードを遅くして撮ると、光が流れたようになったり、波がブレたりして面白く無いです。

と言うことで、連射したコマを重ねてみたらどうだろうかと思ってやってみました。
船の上から撮りましたので、連写でも背景が動いてしまいます。
ですので海の部分のみ切り出して3コマ重ねてみましょう。

私がよく使う画像処理ソフトは、フォトショップなんですが、遊びの画像処理にお金を掛けたくないという方にはGIMPがお勧め。
ウエブサイトは英語ですが、ソフトは日本語に対応しています。

ではGIMPを使って、3枚の画像を重ねて、適当に位置を合わせます。
そしたら上のレイヤの海の部分だけ切り抜いて、


それぞれのレイヤのモードを、「比較(明)」にしましょう。

そうすることで明るい部分が重なって見えてきます。

で、出来上がったのがこちら。


最初の写真に比べると、キラキラの粒が増えて、見た感じに近くなりました。
こんな感じで、ちょっとした画像処理でも、写真が楽しくなりますね。

他にも尾道駅周辺を撮影しましたので、ちょっとだけ載せておきましょう。

芝生で鳩が休んでいました。


これも画像処理で、暗めに仕上げました。


グリーンヒルホテルに写った向かいのマンション。


これは重ねなくても結構キラキラが写りました。

この日はテアトロシェルネでのイベントの撮影があったんですが、その帰りに片手間に撮ってみました。
その辺をちょっと歩くときでも、カメラを持って気軽にちょこちょこ写すと、意外に面白い写真が撮れるんじゃないでしょうか。