尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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16日の記事でご紹介したミノルタSR-1を、今回はバラしていきます。まず今回がボディーを。ボディー側には特に大きな不具合は無さそうですので、各部のクリーニングとグリスアップ程度になりそうです。ではまずは巻き上げ部から。
[1回]
この写真では既にシャッターボタン周りの部品は外しています。その下から出てきた矢印のカニ目ネジを外します。そうすれば巻き上げレバーまで外すことができます。そしたら次にシャッタースピードダイヤルを外します。側面のマイナスネジ3本を緩めればOKです。こちらが外れた状態。そしたら次は反対側、巻き戻しノブなどを外します。巻き戻しノブを外したら、その下の円盤状の部品を外しましょう。小さな丸い穴が2箇所開いていますね。ここにカニ目レンチを挿して回します。しかしこのカメラ、各部のネジが硬いですね。永い年月の間に、ネジ部が錆びるなどして硬くなってしまっているのでしょうか。それとも前にバラした人がおもいっきり締めているのか。とりあえず慎重に緩めていきます。そしたら次は、ファインダー部を外しましょうか。赤矢印の黒いリングは手で回せば外れるはずです。その下にある黄矢印の銀色の部品も固く締まっていましたが、カニ目レンチを工夫して使って外しましょう。そしたら後は、軍艦部カバー周囲のマイナスネジを外します。上の写真の青矢印と、左右に1本ずつの合計3本あります。で、これで軍艦部カバーは外れるのですが、今回はマウント部およびフロントカバーを外しました。まず、マウントは矢印の4本のマイナスネジを外せばとれます。そしたら、赤矢印の2本のマイナスネジと、黄矢印のマウンのロック解除ノブを外します。ロック解除ノブは、正ネジで締めてあります。カバーが取れたら、矢印のスプリングを無くさないように取っておきましょう。それと、黄矢印のスプリングも取っておきます。で、プリズムを外すには、赤矢印のスプリングを外します。強いするプリングですので、勢い余ってプリズムを傷つけないように注意して作業します。こちらが外したプリズム。状態はいいようです。表面は少し汚れていますが、クリーニングだけでいいでしょう。次にスクリーンを外します。まず黄矢印のプレートを取っておいて、赤矢印の4本のマイナスネジを外します。隣に見えている小さいマイナスネジは、スクリーンのピント調整用ですので、触らない方がいいでしょう。もちろん、スクリーンのピントを調整する場合はここで調整します。これでスクリーンも外れました。では、スクリーンもクリーニングして、溜まったホコリを取って、後はグリスアップすればOKですね。
この時代のカメラはマイナススクリューですね。コシナのHPにもありますが、職人気質を感じます。ニコンFやオリンパスM-1初期、最近ではzeiss ikon。宝石で装飾されていない高級腕時計。方や頻繁にモデルチェンジする家電やデジカメ。ものづくりをする人々の気持ちを感じる感性を失いたくないものです。
ブロニカRF645さん、コメント有難うございます。 そうなんですよね。 物の価値というのがどうも歪んでしまっているような気がします。 車にしても、コンピュータ制御される前の車は部品さえあれば100年でも乗っていられると思いますが、今の車では、どんな高級車でも20年は乗ることができないでしょうね。