明日は明日の風が吹く

17日の記事で、巻き上げ部の修理をお伝えした、マミヤ35ですが、それで修理が終わったわけでは有りません。
続いてレンズの修理を行いましょう。
メインはレンズのカビですが、レンズユニットをカメラから外さないと、レンズ後群を外せないようです。
という事で、レンズユニットをカメラから分離しましょう。

そのためには、レンズの周りのシルバーの四角いプレートの四隅にあるマイナスネジ4本を外します。

[4回]

で、

なんと、それだけでレンズユニットはボディーから分離できるんです。
うーん、ピンと狂ったりしないんでしょうか。

で、外したレンズユニットを裏返して、矢印の裏側フードを引っ張って外して、
その奥に見えてくる黒いカニ目のリングネジを外します。


すると、もう、ヘリコイドとレンズユニットが分離できます。

レンズのクリーニングだけなら、ヘリコイドを分離させる必要は有りませんが、
ヘリコイドグリスも悪くなっているようですので入れ替えます。
そのためにヘリコイドも全部バラしますので、まずはレンズユニットとの分離です。

で、分離したレンズユニットからは、

巻き上げに連動した、シャッターセットようリンケージや、


後端のカバー、


シャッター用リンケージや、シム(矢印)などが、ポロポロと外れます。

そのまま保持することができませんので、それらはとりあえず全部外しておきます。


で、続いて、レンズ後群を外します。

そしたら表に返して、

レンズ前群を外しましょう。
前群も後群もねじ込んであるだけですので、簡単に外れます。

外したレンズを覗いてみますと。

全軍はきれいですね。

しかし、

後群はカビだらけです。

ではクリーニングしましょうか。
レンズクリーナーだけで綺麗にならない時は、唾液の出番です。
唾液はカビの菌糸などのタンパク質をよく溶かしてくれます。

という事でざっとクリーニングしてみますと、

おお、ほぼ綺麗になりましたね。
少し菌糸の跡が残っているようですが、もうちょっと追い込めばいい感じでしょう。

という事でレンズのクリーニングは終わりです。

続いてヘリコイド。
ですが今日はこのへんで。
続きはまた今度。

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