先日の修理で、無事動くようになったライカメータMRですが、動くだけでは露出計は使えません。
環境の明るさを正確に測れないと意味が有りません。
そしてこのメーター、明るい環境下と、暗い環境下でスイッチを切り替えて使うようになっているんですね。
矢印がその切り替えスイッチなんですが…
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測定結果を見てみますと、暗い環境下では絞りを開ける方向に表示されますが、明るい環境では絞る方向に表示されてしまいます。
どちらも同じ傾向であれば、メーターの角度を調整すればいい話なのですが、今回の場合はそれぞれ傾向が違いますので、何らかの調整をしなくてはいけません。
以前修理したMCメーターの場合は、明暗の切り替えスイッチでそれぞれ回路が切り替わる構造でしたので、それぞれの抵抗を調整すればよかったんですね。
しかし今回のMRメーターはと言うと。
明暗の切り替えで回路は変わらないんです。
ではどうしているかといいますと、
受光部に遮光板が出てきて、光の強さを調整する仕組みなんです。
と言うことは、明環境と暗環境でのそれぞれの調整というのはできないわけですね。
でももしかしたらなにか手立てがあるかもしれません。
じつは、このメーターの内部には、
2箇所可変抵抗が入っているんですね。
もしかするとこの2つの調整を駆使すれば、うまく調整できるのかもしれません。
が、そんなわけもなく、
いろいろいじってみたんですが、確かに振れ方の調整はできますが、明暗の切り替えによって差が出てくるわけでは有りません。
じゃぁどうしましょうか。
残る手段は1つだけ、遮光板の調整しか無いでしょう。
明環境で絞り過ぎるということは、入ってくる光の量をもう少し遮ってやればいいわけですね。
なら簡単。
遮光板にテープを貼って、穴の大きさを小さくしてやりましょう。
この調整はトライアンドエラーで追い込んでいくしか有りませんね。
という事で、概ね良い感じの結果が出せるように調整できたでしょうか。
ではまた元の状態に組み直せば、MRメーターの調整、完了ですね。
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