明日は明日の風が吹く

私はセレンの内蔵したカメラが好きなんです。
露出が計れたり、オートで撮影できたりしますし、しかも電池が要らない。
だからコレクションの中にもそういうカメラが多いです。
そういえば最近、ミノルチナSも、キヤノン7も使ってないですね。
たまには使ってあげないと。
で、セレンなどの露出計が内蔵されてないカメラには、何かしらの露出計を盛っておくと便利ですね。
クラシックならいかにも、それ用の露出計が用意されていました。
ということで、ライカメータMRの分解の続き。

メーター部分が、ケースに固定されていますのでそれを外したいところですが、この矢印のネジは外してはいけません。

[2回]

矢印の2本のマイナスネジを外せば、メーターが外れてきそうな気もしますが全く外すことはできません。
それどころか、これを外すと、センターの磁石が外れてちょっと大変なことになります。
私は外しましたのでよく分かります。

まぁ、全部バラせば復旧はできますが…

では、メーターを外すにはどうするか。

裏返してこのシール。
これを剥がします。


するとこのようにマイナスネジが見えてきます。
ネジロックが付いていますが、このマイナスネジを外せば、メーター部分はフリーになります。
ですけど、基盤と配線がつながっていますので、とりあえずは外れた状態にしておきます。
どうしてもメーターだけ外したいのであれば、ハンダ付けを外します。

それと、四角い穴に所に金色のものが見えますが、
これはcdsです。
接着されて固定されています。
cdsも基盤につながっていますので、この接着を外さないと基盤が外れません。
またはハンダ付けを外します。

では基盤を外すのですが、

赤矢印と黄矢印のハンダは外さないといけません。
これはそれぞれ電池の接点につながっています。

それと、cdsのカバーも同時に外します。
青矢印の2本のマイナスネジを外しましょう。


こちらがバラした状態。
右に見えるのが、cdsとメーターがつながったままのメイン基板です。
基盤といっても、ただの配線でしか有りませんが。

そして左に見えているのが、cdsのカバーです。

では、受光部のレンズを切りーニングして、
cdsやメーターが正しく動くのかどうか確認してみましょう。


メーターの動作を確認するためには、接点で導通を確認します。
正常なら指針が元気よく動くはずです。
このメーターは問題ないようですね。


ではcdsの方はどうでしょうか。
光の強さによって抵抗値が変わるか確認します。
うん、どうやらこれも正常ですね。

さて、困りました。
ではナニが不動の原因なんでしょうか。

動作に影響する部品はこの2つだけです。
仕方がありませんので、各部をクリーニングして、もう一度組み直して調べてみるしかなさそうですね。

ついでに電池の接点も交換しておきましょう。


しかしやっぱり動きませんね。
なんででしょうね。
テスターで各部を点検してみても、正常なんですけど…

と思って何度もスイッチ入れたりしていますと、
ん？
時々針が振れますね。

もしかしてこれは。
と思って、スイッチ周りの基盤を磨いて接点復活剤などでクリーニングしてみますと。

おお、動いた。
確かに基盤は古くなって変色していますね。

動いたのは嬉しいのですが、ここだけの話でしたか。
でもまぁ、分解しないとできないところもクリーニング出来ましたし。
いろいろ調整も出来ました。

では最後に針の振れ方を調整して、
はい、MRメーターの修理完了です。