明日は明日の風が吹く

ずっと前の父の日に、ライカメーターMCをレストアしてプレゼントしたことがあります。
このメーターはセレンを使ったメーターなのですが、なぜかライカメーターのセレンは劣化して発電量が落ちてしまうことがよくあるんですね。
しかし今回は、その後継機種で、CDSを使った、ライカメーターMRの修理です。

全体の形はMCとそっくりですね。

[17回]

でも、セレンの受光部はもちろん有りません。
その代わり、小さな四角いCDS用の受光部が有りますね。

そして背面には、もちろん、

ライカメーターMRと書いてあります。

そしてもうひとつ、

当然ですが、電池を入れられるようになっていのはMCとは異なります。
で、今回のオーナに限らず、電池の接点を曲げている方は多くおられますね。
というのは、このメーター用の電池は既に製造中止のようで、手に入らないとか。
そこで代用品としてMR-9またはその互換電池を使われることが多いようです。
その場合、電池の厚みが少し薄く、接点に押し付けられないことがあるようで、その対策として真ん中の接点を折り曲げているんですね。

で、今回のメーターですが、電池を入れてみても動きません。
CDSですので劣化して動かなくなる可能性は低いのですが、どこに原因があるんでしょうか。

ではバラしていきましょう。

まずは文字盤から外してみましょうか。
真ん中のカニ目ネジを外します。
このメーターは、これまで何度となくバラされてきたようですね。


カニ目ネジを外せば、バラバラと文字盤が外れていきます。


外した文字盤の下には、2本のマイナスネジがありますのでこれを外します。


そしてサイドに有るマイナスネジ2本も外しましょう。


そしたら、バッテリーチェック用スイッチを赤矢印の方向にスライドさせて、カバーを持ち上げれば、中身が見えるようになるはずです。


では続いて、文字盤に連動しているギアを外しましょうか。
まずは黄矢印のマイナスネジを外して、小さはギアを外します。
そしたら続いて青矢印の2本のマイナスネジを外します。

赤矢印のマイナスネジは、メーターのスイッチを留めているものですが、この後で外します。


小さいギアを外した状態です。
これで大きいギアごと、プレートが外れます。


外したプレートを裏返したところです。
スプリングの丸くなっている方は、赤矢印の穴に共締めしてあります。
そして反対側の端は、黄矢印のバッテリーチェックスイッチに掛かるようになっています。


では、そのバッテリーチェックスイッチも外しておきましょうか。
向かって右にスライドさせて、その後上に持ち上げれば外せます。


では次に、メインスイッチを外しましょうか。
赤矢印のマイナスネジを外せばOKです。
それと、指針の裏板も外しておきましょう。
青矢印のマイナスネジを外して、黄矢印のマイナスネジは、緩めるだけで、外さない方がいいです。


こちらは外したメインスイッチ。
スペーサーやら絶縁用のワッシャーやらがありますので、組み付け方に注意しましょう。
絶縁ワッシャーが一番下に入っていました。

そして、これは外さなくてもいいのでしょうが、とりあえず外しましょう。

アクセサリーシュー用の足です。
矢印の3本のマイナスネジで留まっています。


そしたら、シャッタースピードに連動するダイヤルと、電池の蓋が外れます。

この後メイン基板を外していくのですが、今回はこのへんで。
意外といろいろ外さなくてはいけないようですね。