明日は明日の風が吹く

分解は続くよどこまでも。
しかしやっぱりズームレンズは面倒臭い。
こんなめんどくさいもの、よく設計できますね。
何か専用の設計ソフトでもあるのかなぁ？
ああ、めんどくさいめんどくさいめんどくさい。
と言うことで引き続き、キヤノン28-70mm,F2.8の分解です。

やっとここまでバラせました。

[6回]

絞りユニットと、その周辺のレンズが一体になっていますね。
これはヘタすると絞りがバラバラ。
でもどうやってバラせばいいのでしょうか。
毎回このセリフ。
しかしいくら見回してもネジらしいのもといえば矢印の一個だけ。
でもこれを外すと、絞りがバラけそうな雰囲気満点です。

でもいいか、ついでに絞りも綺麗にすると考えれば。

と言うことでこのプラスネジを外してみますと、

はい、やっぱりか。

でもまだレンズは外れません。
で、よく見ると、プラスチックのパーツは爪で引っ掛けて留めてありますね。
この爪を外せばバラせるんでしょうか？

ここまで来たら何がどうなってもいいからバラしてみましょう。

はい、もうひとつ絞り。
このレンズ、ご丁寧にも絞りが2つも有ります。
ひとつは普通に設定した絞り値に合わせて動く絞りですが、もうひとつはなんですか？

うーん、どうやらズーミングで変化するF値を、ズーム全域で開放2.8に揃えるための制御用の絞りのようです。
ご苦労様でございます。
おかげで私は絞りを2つもバラバラにしてしまいました。

どうやら外す場所を間違えたようですね。
うまくやれば絞りはバラけずに外せたようでは有ります。

その手順はまた改めて。

が、しかし、レンズはまだ外れません。

でもここでプラスネジが見えてきましたね。
この2本を外しますと、


やっとここまで外れましたね。
でもまだレンズは外れません。

しかもよく見ると、

ここに来てカシメですか…

ふー…

しかも樹脂のカシメ。
まぁいいでしょう。
組む時はなんか適当な接着剤でも見繕って固定しましょう。

と言うことでこのカシメを剥がして、

やっとレンズが外れました。
どうやら汚れているのは矢印のレンズ。

だがしかし、

なんですか？
貼り合わせですか？
ここまで来てこんな落ちですか。


レンズをかざしてみると、
やっぱりここが曇ってますね。
張り合わせた間です。
バルサム切れですか。
そうなんですか。
どうしましょうか。
天然バルサムじゃないですよねコレ。
剥がせられればクリーニングして貼り合わせることもできますが、
はがすことが出来るんですか？これ…

さて困りました。

このままでは机も使えないし…