ここ数回、一眼レフの定義やら、デジタルカメラの分類形態学やら考えているんですが。
ファインダーの種類でくくったらいいのか、レンズ交換の可否でくくったらいいのか、とかいろいろ考えていて、レンズシャッターとかフォーカルプレンとかで分ける手もあるかもと思った時に、ふと、コンデジにシャッター有ったっけ?と思ってしまいました。
常に撮像素子に光が導かれているからこそモニターで見ることができるわけですよね。
そこから撮影するんだから、機械的なシャッターって必要無いじゃんと思えてきますよね。
?でもシャッター有るはずよ。
私も詳しく分かってなかったので調べてみました。
写真はSIGMA DP1の通常状態です。つまりモニターにリアルタイムの映像が映っている時。
見ての通り、光を遮るものはレンズの中には何もないように見えます。
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ところで、デジイチであれば、シャッターが有ることは周知の事実だと思います。
ちょっと分かりにくいですが、これは、Nikon D100のシャッターです。
ミラーを持ち上げてみたところです。
で、ネットでチョロチョロッと調べてみると、やっぱりほとんどの場合コンデジにも機械的なシャッターが有るようです。
余談ですが、「機械式」シャッターと表現するのに抵抗があります。
と言うのも、私がこの言葉を聴くと、動作に電気が必要ないシャッターと思ってしまうからです。
つまり機械仕掛けのシャッター。
わが愛機YASHICA FX3 Super2000も機械式シャッターです。電池が無くても動きます。
その対義語で、電機で動くシャッターを「電子シャッター」と言いますよね。
しかし、デジカメの間では、物理的なシャッターを「機械式シャッター」。撮像素子の電気的な操作で行う、シャッターと同等の制御を「CCDシャッター」などと言っているようです。
ですがここではそれと区別するために、デジカメの「機械式」のことを「機械的」と表現することにします。
話は戻って、コンデジのシャッターですが、機械的なシャッターとCCDシャッターの併用のようです。
何で併用かと言うと、よくコンデジで明るい光源とかに向けると、モニターにゴーストのようなのが出ることがありますよね。それを「スミア」とか「ブルーミング」とか言うらしいのですが。でも撮影するとゴーストが出ない。機械的なシャッターは撮影時にこれを防ぐのに効果があるということらしいです。
で、CCDシャッターはシャッタースピードを高速に動作させるのに向いているらしいのです。
だから、ある程度より遅いシャッタースピードの時は機械的なシャッターに依存して、ある程度より速いシャッタースピードの時はCCDシャッターに依存すると言う形になるようです。
で、DP1は、と言うと。
シャッターを切ると、ご覧のように光を遮断します。
この動きを良く見ていると、まず絞りが絞られ、次に全閉。その後また絞りだけの状態になって、最後に全開。となるように見えます。
おそらくシステム的には、まず、絞りを動作させて撮影。その後全閉にしてデーター処理。処理終了で全開。と言うことだと思います。
私は、一旦シャッターを閉めてから次に撮影して、また全閉にして、処理終了で全開。かと思っていましたが、いきなり撮影に入るんですね。
もしかしてコンタフレックスが現代に蘇ったのかとも思いましたが、コンタフレックスの方が複雑でした。
コンタフレックスは古ーい一眼レフで、今の一眼レフのようにクイックリターンのミラーではなく、しかもレンズシャッターだったんです。つまりミラーより前にシャッターがある。
ですから、ファインダーでのぞく時はシャッターが開いてないといけないけど、開きっぱなしでは撮影時のシャッタースピードの制御ができないわけです。
だからその撮影時の動作はこうです。
シャッターを押すと、まずシャッターが閉まります。次にミラーが跳ね上がります。次に必要な露光時間だけシャッターが開きます。そしてシャッターが閉じて撮影終了。巻き上げによるシャッターセットで、またミラーが降りてきて、その後シャッターが開きっぱなしになります。
なんかコンデジのシャッターの動きに似てますけど、こっちの方が複雑ですね。
コンタフレックスいじってみたくなった。
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