私の友達に松岡君って言うのがいたんですが、高校の頃、彼が持っていたカメラを、なぜか今でも思い出すんです。
それはどんなカメラかというと、フジカの一眼レフで、レンズ交換ができなくって、シャッターを切ると、「ポコッ!」と言う音がしていました。
ここのところ、一眼レフの分類形態学について考察していましたら、レンズ交換できない一眼レフというのにも触れる機会がありました。
そんな時目にしたのが
フジカST-Fでした。
※写真は他サイトからの引用です。
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ああ、これだ。
ストロボも内蔵されていた気がする。
このカメラについて記述してあるサイトによると、どうやらシャッターはミラーの跳ね上げを利用しているみたい。
なるほど、このシャッターなら「ポコッ!」と音がしそうです。
でも私の記憶ではシルバーボディーだった気がしますが、記憶違いかもしれません。
で、なぜ松岡君の持っていたこのカメラを覚えているのかと言うと、その一つの理由は、私にはセンセーショナルだったからだろうと思います。
だって、一眼レフなのにレンズ交換ができない。しかも、シャッターを切ると、「ポコッ!」と変な音がする。
布幕の「ボスッ!」と言う音や、金属幕の「バシャッ!」と言う音とは全く違う、かと言ってレンズシャッターのような「チイッ!」と言うのとも違う。まるで聞いたことが無いシャッター音がとても印象的だったのでした。
でも、覚えているのはそのためだけでないのです。
実は、そんな妙な感じのカメラを、私はバカにしてしまったんです。
その時松岡君は、シャッター音のことではおどけていましたが、きっといやな気持ちだったことでしょう。
比較的いろんなカメラを触ることができた私と違って、松岡君の実家はカメラ屋ではありません。
このカメラも当時29,800円だったようです。
たとえそれが親に買ってもらったものであったとしても、安い買い物ではないことは分かります。
ましてや自分でお金を貯めてやっと買った一眼レフであったのなら、なおさらです。
今思えば本当に悪いことをしました。
で、そんな思い出も有ったこともありますし、すごく簡単に絞り優先AEプログラム露光を実現しているという面白さもありましたし、レンズもフジノンだから写りも興味があります。
まじめなチープさが「不思議惑星キンザザ」に通じるものもあります。
と言うことで使ってみたくなりました。
しかし残念ながらうちに転がってる古いカメラの中にはST-Fはありません。
それで、某オークションサイトを見てみると、
有りました。
1,000円程度で売られています。
※写真は引用です。
紹介ページを見る限り、まあまあ程度も良さそうです。
程度が悪いなら悪いで直す楽しみができます。
値段も高くないし、ちょっと落札してみますか。
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