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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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先月からずっと悩まされ続けているフジカST-Fの光線漏れの続きです。
前回16日の記事での遮光作業ですが、結果から言うと、前と変わっていませんでした。
と、言う事はですよ、光線漏れの場所はヒンジ部分じゃないんですよ。
と、なれば残すところは一箇所しかありません。
CIMG0170.jpg
フィルムののぞき窓のところですね。

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拍手[3回]

細いスポンジを「ロ」の字に貼り付けていたんですが、蓋を閉めたときにパトローネに圧縮されて、少し隙間ができていたんだと思います。

ということで、隙間ができないように、「ロ」の字の形をしたスポンジを作りましょう。
ではまず寸法を測って図面にしましょう。
それを元にスポンジの離型紙にけがいてカッターで切ります。
CIMG0172.jpg
こんな感じで。

出来上がったスポンジを裏ブタに貼り付けて、
CIMG0173.jpg
ハイ、出来上がり。
これなら光線漏れは無いんじゃないでしょうか。

で、ここで復習です。
フィルムのカブリは次の2種類がありました。
CIMG0180.jpg
こんな感じで、フィルムの送り方向が右なんですが、つまりカメラを裏から見た状態と同じ向きです。
この時に画面の右端近くに縦に真っ直ぐカブリがあります。

それともう一つは
CIMG0179.jpg
こちらは撮影画面の真ん中あたりのパーフォレーションの部分、上下に分かれてボヤッとカブッてますね。

このフィルムをカメラに当ててみたんです。
そしたら分かったんです。
上の場合は、パトローネからフィルムが出て圧板に隠れるまでの間、そして、下の場合は、圧板を通った後、圧板が欠けている部分とぴったり位置が合います。
CIMG0178.jpg
これが裏ブタです。
パトローネからフィルムが出て圧板に隠れるまでの間と、この写真奥の圧板の切欠きがあるところ。
この二ヶ所にのぞき窓から入った光が、圧板の裏から回って来たってことですね。

これで直ったでしょう。
では、ハラハラドキドキの試写です。

091023002.jpg

091023001.jpg

どうやら、やっとうまくいきました。
これで安心して撮影に持ち出せます。
ここでちょっと悦に入りたいところですが、どっちかって言うと醜態気味なんで今回は流しときましょう。

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