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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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うちに有ったフジペットを昨日の記事で紹介しましたが、簡単そうだったんで、早速ばらしてみることにしました。
裏からとめてあるネジを外せばレンズ部分が外れそうですね。
DSCF1220.jpg
工具のアクセスは良好です。
見えないような所にドライバーの先だけ突っ込んでと言うことはありません。
小学校の頃、アフリカではダイヤモンドを露天掘りするんだということを習ったことがありますが、何かそれに似ている気がします。

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この4本のネジを外すと、
DSCF1221.jpg
レンズどころか、ボディー側にシャッターボタンだけ残して、主要部品が全部ボッコリ外れました。

外れた方が
DSCF1222.jpg
こちら。
レンズとシャッターと露出計が一緒になっています。
廉価にもかかわらず、ちゃんと設計されています。
整備性も悪くありません。

さらに分解しましょう。
下側の1本と上の2本のネジを外せば、
DSCF1223.jpg
レンズ部分が外せます。
でもこのレンズ、何かベタベタした物が付いてますねぇ。ナニコレ。

まあとりあえず次に進みましょう。
シャッターの方に有る3本のネジを外せば、シャッターユニットと、露出計ユニットに分けることができます。
シャッターユニットを裏から見ると、
DSCF1224.jpg
こうです。右に見える突き出した棒がシャッターボタンにつながります。
シャッターが切れなかったのは動きが渋かっただけです。CRCの5-56を吹いて、動きを滑らかにさせて、一旦パーツクリーナーで洗い流して、エアー吹き付けます。それからもう一回5-56をちょっと付ければOKでしょう。
とりあえずシャッターは切れるようになりました。

では露出計の方を見てみましょう。
DSCF1225.jpg
これが外した状態。
見て分かりますでしょうか。露出計の緑色の指針とハンマー型の絞りが一体になっています。
つまり、露出計が指針を動かす力で絞りを動かしていると言う、なんとも単純な構造です。
というか、何だか露出計が必要以上に働かされてる感じがしてかわいそうにも思えてきます。
でもこの構造ではカメラを縦位置に構えると、絞りが動いてしまって、本来の値と違ってしまうような気がしますが、そんな心配はありません。
緑色の指針の真ん中あたりにカウンターウェイトが付いているのが分かりますでしょうか。
これによって指針と絞りはバランスが取れた状態になっていて、カメラの向きをどうしようが絞りがずれることは無いのです。
でもまぁちょっとカメラが揺れるだけで、指針と絞りはふらふらと動いてますけどね。
それと、6X6判ですので縦位置にすることもないですね。

で、問題はそんなことではなくて、露出計が動いてないことです。
セレン自体はハウジングの中に
DSCF1228.jpg
こんな風に入れられていて、ここに見えている真鍮板を抜き取れば、
DSCF1227.jpg
ハウジングから外せます。

セレンに光をあてたり遮ったりすると、すこーしだけ露出計の針が動いています。
うーん。これでは使えないか。どうにか復活できないもんかなぁ。
ちょっと調べてみたけど。セレン自体を復活させる方法は見当たりませんねぇ。

じゃあちょっとここは保留して対策を考えてから再修理しましょう。

ところで、さっきちょっと出ましたが、レンズの周りのベタベタは何でしょうか。
なんか気持ち悪いので、分解してみましょう。
DSCF1229.jpg
バラしてみるとこんな感じ。
左下のリングの中にレンズがはまって、裏から右下のリングで押さえ込む。
その状態のものを上のハウジングの真ん中に入れるという構造です。
それぞれの部品にはネジが切ってあって、それぞれを締め付ければとまる構造のはずなんですが、組み付けてみると、
DSCF1230.jpg
隙間が見えるぐらいスカスカです。
だからベタベタの何かでとりあえず固定していたのね。
でもこれなんでスカスカなんでしょうか。しょっちゅう動かす部品でもないから、部品が磨り減ったと言うのも考えにくいし、プラスチックが経年変化でやせた?
それとも間に入れる部品でもあるんでしょうか。普通に考えて部品点数を増やすのはコストアップになりますので考えにくいですね。
茹でたら直るかなぁ?
ここの情報も見当たりません。
仕方が無いので今回はビニールテープを巻き付けて隙間を埋めておきましょう。
ここの情報をお持ちの方がおられましたらお寄せ下さい。

なんかしっくりいかない結果になりましたが、とりあえずシャッターは切れるようになりました。
セレンは太陽電池に交換してみるといいかもしれません。
そのあたりの対策が進んだら、また記事にしますね。

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