明日は明日の風が吹く

太陽電池により復活したフジペットEEにフィルムを入れて試写してみました。
露出計が動くようになったとは言え、それがはたして適正な値になっているのか、まぁ大体は予想が付くのですが、実際に写してみるとまた違うと言うことはよくあります。
やってみなければわかりません。
長期在庫で期限が切れていたFujiの160プロの6枚撮りを使ってみました。
このカメラのISO設定はネオパンSSに合わせてあるはずですので、100のはずです。今回使うフィルムは160ですので、厳密に言えば若干オーバーに写るはずですが、このカメラにそんなシビアなことは要求できません。
それにこのぐらいの誤差はラチチュードの範囲内でしょう。

ではでは、

フィルムの裏紙の番号をあわせて、では撮影してみましょう。

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試写でよく登場するプジョー406を、また今回も写します。

ちょっとゴミがついてますね。
カメラの中にあったちっちゃいゴミが撮影時にフィルム面に乗ってしまったのもありましょうし、プリントのマスクにもちょっとゴミが付いていたようです。
ちゃんと掃除してからスキャンしましょう。

写真のできはと言うと、意外にちゃんと写っています。
単玉でこれだけ写れば十分ではないでしょうか。
撮影環境は夕方の日陰で、露出計によると、ほぼ開放に近い状態でした。
露出はいいようです。
ピントはと言うと、車の最後端にはピントは合っていません。
カメラから車の最後端まで大体1m位だと思います。
1.5mから2m以上離れればピントは合ってる感じですね。
周辺ボケはそんなに気にならないですね。
これは意外でした。

では次、明るい被写体はどうでしょう。

この場合は絞り込まれる事もありますし、結構シャープですね。
露出も適正です。
ただし、絞り込んでいくと周辺光量不足が目立ってきますね。

では逆光は、

このカメラはシャッタースピードが固定です。なので、ある程度以下の露出、つまりいっぱい絞った状態より明るい被写体には対応できません。
だから全くの逆光でも周りが黒くつぶれて起こせないような写り方にはなりません。
良いといえば良いところです。
しかし、さすがに盛大にハレーションを起こしています。
良い方に捉えればまぶしさの演出とも言えます。
ところでいっぱい絞った時のF値はいくらなんでしょうか。F22かなぁ？

もうちょっと暗くなってくると、適正露出の範囲を超えていきます。

巻き上げに失敗して、次のコマに重なってます。
ここまでアンダーになるとは思わなかったんですが、もしかしてフラフラしている露出計がたまたま明るい方に振れた時にシャッターを切ったのかもしれません。
でもやはり開放でF11ではちょっとしんどいですかね。

もう一つ。

暗くなってきた時の自動販売機を写してみました。
露出は大体OKですね。
ただし、この写真の場合は近過ぎました。ピンボケです。
ピンボケにならないようにと思って1m余りは距離をとっていたのですが、まだ近かったようです。

ところで、せっかくシンクロできるので、フラッシュ撮影も試してみようと思ったのですが、
でもでもでも、フラッシュ撮影時に絞りを固定しておく機構が無いよ?
じゃぁ変化する露出にどう対応するの?
いやいや。フラッシュを使うときは基本的に暗いから開放になっていると考えればいいんじゃないの?
なら大丈夫か。
いや待てよ、開放でもF値は11じゃん。
ISO100でF11に合わせてくれるストロボって…

あぁ、フラッシュバルブか？