明日は明日の風が吹く

ポラロイドSX-70といえば、好きな人も世の中にいっぱいおられるカメラですが、残念ながらフィルムが製造されてない今となっては、普通に使うことができないカメラになってしまっています。
と言うのもポラロイドと言うメーカーはインスタントカメラで名を馳せたメーカーでありますので、デジタルカメラの台頭によるインスタントの衰退と言う世間の波が直撃して、苦しい経営を強いられている状態です。

余談ですが、「インスタントカメラちょうだい｣と言って来られるお客さんも時々おられます。そんな時私は、ポラロイドかフォトラマか?と思うんですが、そういった方々の99%は、写ルンですが欲しいと言う意味で言われてます。
写ルンですとかはインスタントじゃないよ。

話しは戻って、ところがですよ。そのSX-70が復刻されて再販するらしいのです。
※こちらの情報参照
600フィルムも再販するらしいのです。
ポラロイドファンの方にとってはものすごく朗報ですね。
でもSX-70フィルムも再販するんでしょうか。
それがないと意味無いからね。

ということで、SX-70復刻記念イベントとしまして、うちにあるSX-70の革貼り替えです。

何でしょうかこのボロさ加減は、
前々から何とかしてあげたいと思っていたんですが、なかなか手が付けられませんで、
ペンの貼り替え革の関係で、Aki-AsahiさんにSX-70用もあったので、注文しておいたんです。

[2回]

裏返すとこんな感じ、

黒い方が純正の革だと思いますが、茶色い方はどうしてこうなんでしょうか。
貼り替えも中途半端に終わってるし、後から貼ったはずの茶色い革は、既に腐りかけてボロボロで、表面にはカビが生えてるし。
でも黒い方も不思議なのは、三脚穴がある位置に丸く革が切り取られているのに、それをふさぐ形で同じ素材が貼られている。
何で穴がない状態の革を貼らなかったのか。実際このカメラは三脚穴のないタイプなんです。
もしかして当時ポラロイドから貼り替え革キットが販売されていて、三脚穴の有りと無しの兼用だったとか?

まぁ憶測はいいとして、どっちにしてもかわいそうな状態であることは間違いありません。

開いたらこんな感じ。
｢もう疲れたよ｣と言う声が聞こえてきそうです。

ではまずははがしにかかります。
ところが、

はがし始めると、ボロボロ崩れてきます。
しかも接着が結構強いので余計に取りにくいんです。
仕方が無いので、ベンジンとかつけながら時間をかけてはがします。

はがした革が下に見えると思いますが、はがしたというより、削り取ったと言った方が当てはまりそうです。

ということで、時間をかければいつかは終わるわけでして、





こんな風に裸になりました。
はがしてみると、意外と隠しネジがあるみたいですね。
レストアするには革をはがさないといけないんでしょうね。
今回はしないけど。

そして貼り付けるために用意した革が

こちらです。

では早速貼っていきましょう。
とは言っても貼るのはごく簡単です。

見ての通り平面ばっかりですので、端っこを合わせて置いていくだけです。

ということで、

出来上がり。

そして閉じた状態は、



こんな感じです。
きれいになりました。
なんだか早く使ってくれと言ってるような気もします。
でもフィルムを持っていません。
フィルムが無いと電池もありませんので動作確認もできません。
フィルムの再販を待ちましょう。

オマケ

ケースが転がってたんで入れてみました。
ただしこのケース、革が古いので、入れると汚れます。