明日は明日の風が吹く

尾道の商店街にあるおもちゃ屋さんにはウルトラマンエースのでっかいのがいまだにおいてあります。
ウルトラマンA（エース）と言えば、その第一話の舞台は、尾道の隣町、福山なんですね。
何で福山なのかはよく分かりませんが、つまるところウルトラマンエースに変身する北斗と南は福山出身と言うことになります。

それはそれとして今回のターゲットは「ミノルタA」です。
「ミノルタエース」と読むわけではないと思います。

ずんぐりした感じのカメラです。
この時代のミノルタのロゴって、よく見ると頭文字のMが大文字なんですね。知らなかった。
個人的には全部小文字の「minolta」が好きですが。

[1回]

レンズはロッコール45mm、F3.5。シャッターはシチズンMXで、1/300～1秒とBがあります。

シャッタースピードの調節は軍艦部真ん中で行います。


ヘリコイドはPEN-Sと同じ、レンズ全体を回転させて前後させるタイプです。


シンクロの切り替えレバーと、セルフタイマーらしきものがあります。

このカメラは、シャッターは一応切れますが、スローが粘っています。
それと、巻上げがなんか変です。巻き上げた途端にシャッターが切れたりします。

その巻上げですが、レバーはここまで回ります。
これは使いにくいですね。
その代わりと言うわけだと思いますが、分割巻上げ可能です。


このカメラは距離計連動のレンジファインダーですが、距離計は全く合っていません。
ここも調整が必要です。

裏から見るとこんな感じ。

左側のフックを下に降ろせば、

右のヒンジを軸に、裏蓋が開きます。

底面には

フィルムカウンターがあります。
底にまで革が貼ってありますね。
何か隠したかったのでしょうか。

大体こんな感じです。
ネットで情報を探してみても、あるのはほとんど「A2」のことばかりで、「A」についてはほとんど情報がありません。
よっぽど売れなかったんですかね。

それから、この個体には

なぜかWalzのかぶせ式フィルターが付いていました。
でもカメラ全体、結構汚れてますね。磨いてやると光り始めるかもしれませんね。

ではこのカメラもちょこっとレストアしてみましょう。