忍者ブログ

尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 

Aの分解の続き。
前回はレンズを外すところまでいきました。
ではシャッターを外しましょう。

と、その前に。
ここまでで発見した不具合を書きましょう。
まず、絞りリングです。
IMG_1239.jpg
リングと絞りをリンクさせるパーツが曲がっています。
何でこんなことになったのでしょうか。
絞りリングを無理に回したとしか思えませんが、このリングはレンズ周りの部品との間で回り止めがあって、調節範囲内でしか回りません。
だからここが曲がるには絞りが固まるとかしか考えられませんが、絞りの動き自体は硬くありません。
なぜでしょうか。

==========================
このブログもVer.2へ
新記事チェックは下記へ
明日は明日の風が吹く Ver.2

※Ver.1では今後更新されません。
==========================

拍手[1回]

もう一つ不具合。
IMG_1241.jpg
レンズ後玉が曇ってます。
ちょっと拭いてみましたがきれいになりません。レンズのコーティングもやられているみたいです。
どうしましょ。

気を取り直してシャッターの分解にかかりますか。
でももう一つその前に、距離計を動かす仕組みについて、
IMG_1208.jpg
真鍮の丸い部品がレンズに付いていて、ヘリコイドの動きに合わせて回転しながら前後します。
そしたらその裏に当たっている黒いレバー状の部品が、その動きに合わせて前後します。これによって距離計が動かされます。

ではこの辺の部品も含めてシャッターをを外します。

シャッターユニットを外すにはレンズボードを留めている5本のマイナスネジを外して、まずレンズボードごと外します。
外したボディー側がこちら。
IMG_1210.jpg
矢印で示したシムが、各ネジの下に一枚ずつ、合計5枚入っていました。
ここで、ボディ側を詳しく見ると、上側には、
IMG_1215.jpg
矢印のように、シャッターダイヤルと、シャッター本体の連絡ギアが有ります。
IMG_1217.jpg
下側には、シャッターチャージ用のリンケージがあります。
巻き上げると、このシルバーのパーツが回転して、シャッターをチャージする仕組みです。

そして、外したレンズボードがこちら。
IMG_1213.jpg
裏から見ると、
IMG_1211.jpg
これ。
ここであれっと思いますよね。
裏から見たら何だか見慣れたシャッターダイヤルが見えます。
こっちが裏よね?と、再確認してみてもやっぱりこっちが裏です。
そうなんです。
このカメラ、シャッターユニットを裏返して使っているんですね。
だからシャッターユニット本来のダイヤルは普段は見えないんです。

では分解です。
IMG_1218.jpg
まずは、リングネジの固定ネジを回して、ロックを解除します。
このネジは回転するだけで、いくら回しても外れません。
ロックを解除したら、黒い薄いリングネジを回して、カバーを取りましょう。

カバーが取れた状態がこちら。
IMG_1220.jpg
この時、矢印のへの字型の部品が落ちるかもしれませんので気を付けて下さい。
そしてリングを外すと、
IMG_1221.jpg
こうなってます。
この写真で、左上がシャッターのガバナー。
右上がおそらくセルフタイマー。
下側がシャッターセットとレリーズのリンケージです。

で、このシャッターユニットをレンズボードから外すには、この裏にある(カメラで言うと表側)ヘリコイド関係の部品を外さないといけません。
それがこれ。
IMG_1226.jpg
ここには3つのリングがあります。
それぞれ機能がありますのでご紹介しましょう。
まずは一番外側のAのリング。
これは、先程書きましたが、ヘリコイドの動きを距離計に伝えるためのリングで、このリングのみを回転させることで、位置が前後し、距離計の微調整ができます。
そうなんです。距離計の調整はここで行います。
では軍艦部の調整穴は?と言う疑問がわいてきますが、あそこから調整できるのは、二重像の上下のズレでした。ピント調整ではありません。

続いてBのリング。
このリングの下側で、ヘリコイドの回り止め、上側で絞りリングの回り止めを担当しています。
ピント調整で、無限遠で合わせた時に、このリングが無限側の回り止めに当たる位置になるように位置決めします。

そして一番内側のCのリングがヘリコイドです。

では、一番外側のリングを外します。
側面3箇所のイモネジを緩めて回します。
でもこれが硬いんです。
このことについてはまた後ほど詳細を報告します。
一つコツは、リング全体を包み込むようにして持って回すといいようです。

で、外したリングがこちら。
IMG_1228.jpg
この写真で上になっている面が距離計のリンケージを押します。

外したシャッター側がこちら。
IMG_1229.jpg
ここまで外せば、下に見えるシャッターユニットを固定しているマイナスネジが外せますので、外しましょう。

やっとシャッターユニット本体が分離できました。
と、ここで時間となりました。
と言うより、また長くなり過ぎますのでこの辺で日を改めます。
続きはまた今度。

PR

 
◎ Post your Comment
Name
Title
E-mail  ※アドレスは公開されません
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
◎ この記事へのトラックバック
Trackback URL
◎ カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
◎ Facebook
◎ せいのカメラ店HP
◎ ブログ内検索
◎ 最新CM
[05/29 ストウ]
[05/09 alubauten]
[05/07 alubauten]
[05/06 alubauten]
[03/23 ha-hi]
◎ プロフィール
HN:
清野浩也
性別:
男性
自己紹介:
せいのカメラ店
◎ ハルサーエイカー
ハルサーエイカー
◎ 琉神マブヤー

Script: Ninja Blog 
Design by: タイムカプセル
忍者ブログ 
[PR]