明日は明日の風が吹く

ミノックスというちっちゃいカメラがありますが、よくスパイカメラと言われるような小ささで、専用フィルムを使います。
今ではそのコンセプトのデジタルカメラも発売されてます。

で、ミノックスは35mmカメラも造っていたんですが、それもコマいのです。

どうしてミノックスはコマいカメラばっかり造るんでしょうか。
創始者の手がコマかったんでしょうか。
それとも最初にコマいのを造ったから後に引けなくなったんでしょうか。
理由はどうあれ、このミノックス35シリーズはコンパクトで魅力的です。

そんなミノックス35がうちにあるんですが、これがまたメゲてルンです。
コマいので面倒くさそうですが、ちょっと修理にチャレンジしてみましょう。

[8回]

で、どこが悪いかと言うと、シャッターが開かない。
露出計はちゃんと動いてるようですが、シャッターが開かないんです。
簡単に直ればいいですが、さてどうなることか。

ではまず外観を眺めてみましょう。

蓋を閉めたらこんなにコンパクト。
出っ張りがないのでポケットにも入れやすいです。

後から見ると

シンプルですが質感の良さが漂ってきます。
オレンジのがシャッターボタン。
シャッターボタンとホットシューの間にある黒い四角いボタンはバッテリーチェック兼露出確認ボタンだったかな?
その後ろに並んでいる、横にスライドするスイッチが、逆光補正スイッチ。
ファインダーの右にあるスイッチが、セルフタイマー。

もう一度前を向いてもらって、前面の蓋を開けると、

こうなります。

ミノックス35シリーズは軍艦部が台形に盛り上がったタイプがメジャーですが、今回の機種は四角く盛り上がったタイプです。
変な日本語ですね。台形も四角形なんですが…
「四角」と言うと、連想する形はなぜか長方形ですよね。

それはそれとして、個人的には台形タイプの方がデザイン的には好きです。

と言うか、ミノックス35自体、私はあまり好きじゃないんです。
何でかって言うと、ピントが目測だから。

目測とかゾーンフォーカスとか、なんか本当にその距離でいいのかと、いつまでも疑ってしまいますし、ファインダーをのぞいた時、ピントが合ってなくてもその事実をを突き付けてこないので、ピントを合わせるのをよく忘れてしまうんです。
だから嫌い。
一眼レフならピントが合ってないことは一目瞭然だし、レンジファインダーの二重像合致式でもピントが合っていなければ目に付きます。
だからピントを合わせ忘れないし、合わせるのも簡単です。

レンジファインダー機なら連動距離計が付いた物か、パンフォーカスじゃないと好きになれないんです。

そんな話は置いといて、裏返してみましょう。

底には裏蓋のロックレバーと、ISO感度設定ダイヤルなどがあります。

レンズは

カラーミノター35mmのF2.8ですね。
コンパクト機としては使いやすい焦点距離とF値だと思います。

続いて、裏蓋を開けると

こんな感じ。
ドイツ系のカメラによくあるタイプの、後ろと底が一体になって外れるやつです。
それにしてもカメラの表面は品のあるシボでかっこいいのですが、裏から見るととってもプラスチッキーで安げに見えます。
でもなんかそんな所も潔い感じがして、個人的には好印象です。

と言う感じでとりあえずカメラを紹介してみましたが、次回は修理に取り掛かります。
中もちっちゃくて狭そうです。