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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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試写の最後のへんでシャッターが降りなくなったクロコンタ君ことコンタフレックスSですが、ほっといたらかわいそうなんでレストアに取り掛かりましょう。
と、その前に、前回も触れましたが、シロコンタ君ことコンタフレックス・スーパーBとの違いを少しだけ具体的に紹介しましょう。
IMG_1567.jpg
まず矢印のところ。
何かよく分からなかったんですが、スーパーBCのマニュアルを見つけましたので、それで確認すると、バッテリーチェックボタンとなっていました。
しかし、これを押しても巻き上げてない状態では何も起こりません。
巻き上げてメーターの針が動いた状態でこのボタンを押すと、メーターの針は少しだけ開放方向に振れます。
取説を読んでもよく分からなかったのですが、この針が振れた状態が1から2秒しか維持できなければバッテリーを交換した方がいいということのように読み取りました。

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原文を書くとこうです。
Operate the film transport lever, and hold the camera to the light in such a way that the exposure meter needle lies roughly in the center of the green zone. Then depress the battery testing key 30 briefly. If the needle goes back by more than one stop within 1 to 2 seconds, the battery should be changed.
理解が違うようでしたら分かる方教えてください。

それと、このファインダーにはアイピースシャッターが付いています。
dde8574b.jpeg
そんなの要るのかとも思いますが、多分要るんです。
と言うのも、前回もお伝えしましたが、このカメラの露出計の受光部はファインダー接眼レンズにあります。
だからファインダーから入ってくる光はかなり影響受けそうです。
IMG_1586.jpg
これが接眼レンズと露出計受光部。
レンズの上にある薄い銀色の丸いのがCds素子です。
プリズム側から見てみると、
IMG_1590.jpg
ハーフミラーで光が素子の方向に向けられているのがよく分かります。

ではでは、本題のレンズの分解に取り掛かりましょう。
前から外していくと、
IMG_1578.jpg
シロコンタ君の時にてこずった前玉が出てきました。
またこれが外れないんだろうなと思って、まずは手で持って軽く回すと。
あれ?するすると回りました。
これは前に分解した人がちゃんと締めてなかったんですね。
それに加えてここに見える黒いプレートですが、これも本来とは違う角度で付いています。
外周に一箇所だけ突起があるのが分かりますでしょうか。
この突起がこの上にかぶさるカバーの位置決め溝にはまる仕組みです。
ですが全然違う向きになっていました。

巻き上げ部分のいい加減な組み方といい。レンズ周りの状態といい。このカメラを前に分解した人のいい加減さにちょっと腹が立ってきます。
だってカメラがかわいそうじゃないですか。

まぁそんな気持ちは置いといて、作業自体は手馴れたものです。
シロコンタ君でえっと経験しました。

なので、話がダブっても仕方がありませんので、今回は、レンズユニットの資料映像とともに、私が気付いた注意点などを偉そうに書いときたいと思います。
IMG_1579.jpg
これは先の画像の黒い円盤とレンズを取り去った状態です。
部品の材質などは変わっていますが、スーパーBとほとんど同じと言ってもいいでしょう。
真ん中のC型のクリップを外せば、その下にある真鍮色の部品と、もう一つ下のシルバーの部品が外せます。
真鍮色の部品はシャッタースピード設定用です。その一部がシャッタースピードダイヤルに引っかかるようになっていますので、組む時はそこに少し注意した方がいいです。

この状態でもう少し詳細に見てみましょう。
IMG_1580.jpg
細いロッドが貫通している部品が有りますが、これはセルフタイマーセット用の部品です。
貫通したロッドは、レンズユニット裏面のリング状の部品につながっていて、そのリングの操作でセルフタイマーがセットされます。
組む時はここに見える貫通したロッドが抜けやすいです。
ちなみにこのロッドが通っている穴は円ですが、シロコンタ君では長穴になっていました。
これは、スーパーBまではXとMの2種類のシンクロの切り替えがあったのですが、スーパーBC及びSではXのみに変更されたためのようです。
スーパーBでは、X,Mの切り替えと、セルフタイマーセットのレバーが一つのレバーで行われています。セルフタイマーセットと反対方向にレバーを動かすと、XからMに切り替わる仕組みです。
ですので反対方向に動かせるようにロッドのはまる穴が長穴になっていたんですね。
今回のSではXとMの切り替えがありませんのでレバーをセルフタイマーと反対方向に動かせるようにする必要が無く、ロッドを通す穴はただの円で良くなったわけですね。

IMG_1581.jpg
一方この辺は特に注意する所も無いと思います。
ですので画像だけ参考までに掲載しておきます。

で、次は真鍮色の部品を外した状態です。
d792e053.jpeg
組む時は矢印の部分に気を付けて下さい。
このリング状の部品はスプリングによって左回りにテンションがかかっていますので、矢印の引っ掛かりが良く外れます。
組んだ後シャッタースピードが変わらないようならここの引っ掛かりを疑ってください。

42cb9e30.jpeg
それから、ここに見えるギアのかみ合わせ位置はこれです。
かみ合わせ位置に気を付けて組む必要があります。

また話が長くなりましたので続きは今度。
次回はレンズユニットの裏を見てみたいと思います。

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