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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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前から気になっていたカメラがあったんです。
60年代のカメラなのですが、デザインがモダンでなかなかカッコいいのです。
それは日本製なのですが、日本で販売されていないのです。
いわゆる輸出専用機です。
その名は「リコーマチック35」
IMG_1560.jpg
ネット上にも時々現れますが、決して名機と言うわけではありません。
どっちかって言うと普及機です。
いや、明らかに普及機です。

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このカメラの日本国内向けの機種もあります。
それは「リコーオート35V」です。
違いは何かというと、ピントの合わせ方。言い換えればファインダーの構造のみの違いです。
国内向けの「リコーオート35V」は、ゾーンフォーカスで、ファインダー内にインジケーターが表示されるもの。
輸出用の「リコーマチック35」は、二重像合致式の連動距離計なのです。
IMG_1559.jpg
以前の記事でも書きましたが、私はゾーンフォーカスとかが好きじゃありません。連動距離計が好きです。
それにセレンのオートで電池不要。
デザインがカッコいい。
と言うことでまた海外オークションで買ってみました。
日本国内じゃあほとんど売りに出ることが無いと思いますので。
とは言ってもそこはそれ、そんなに人気のあるカメラじゃありませんので、本体価格よりアメリカからの送料の方が高い位です。

と言うことで届きましたリコーマチック35です。
IMG_1557.jpg
ケースも一緒に付いていました。
IMG_1555.jpg
でも私はケースに入れておくのもあんまり好きじゃありませんので、多分どこかに片付けることになるでしょう。

では届いたリコーマチック35を見てみましょう。
IMG_1558.jpg
ケースから出すとこんな感じです。
なかなか男前でしょう。
シンプルでスマートな感じですが、シルバーと黒のコントラストでモダンなイメージになっています。

背中には
IMG_1561.jpg
フラッシュ撮影のための距離目安が有ります。
ちなみにこのカメラには連動距離計はあるものの、フォーカスリングに距離表示がありません。
ただ、フラッシュ撮影の時のガイド表示がありますので、その表示とフラッシュのガイドナンバーの換算表ということですね。
でも私もオートストロボしか使わないと思いますので、こういったものは不要になってします。

カメラの底を見てみましょう。
44c85936.jpeg
巻き上げレバーと巻き戻しレバーは底面にあります。
そして、巻き上げレバーはリコー得意のトリガータイプです。
個人的には左手はずっとレンズを持っていたので、巻き上げのためにレンズから手を放さなければならなくなるのはあまり好きじゃありません。
でもそこがこのカメラのカッコ良さでもありますので良しとしましょう。

カメラの右側に裏蓋のオープナーがあります。
IMG_1563.jpg
このシルバーの部分を下に引っ張れば裏蓋が開きます。

IMG_1565.jpg
特に何か有るというものではありませんが、パーフォレーションのギアが撮影面の真ん中にあることで、左右をコンパクトにすることに貢献している気はします。
が、ファインダーのために、特に連動距離計の基線長を稼ぐためだと思いますが、横幅は結果的にコンパクトにはなっていません。
ただし、レンズの配置がオフセットされることになり、それもデザイン上の特徴になっていると思います。

それと、裏蓋にはモルトがあるのですが、
IMG_1566.jpg
劣化したためでしょう。毛糸で代用しています。
これはこれでいいでしょう。

ところでこのカメラですが、巻き上げ、シャッターチャージ、レリーズなどは特に問題なさそうです。
シャッターもちゃんと切れていて油のにじみも無さそうです。
レンズも拭くだけできれいになりました。
ボディーも結構きれいです。

と言うことで不具合箇所はと言うと。
距離計がズッています。
動いてないわけじゃありませんので、これは調整で簡単に直るでしょう。
それと、露出計が動いていません。
だから当然明るさの変化で絞りが変化してません。
セレンがいってたら悲しいですが、ここは修理してみないと分からないところです。
あとは革のストラップがボロです。
これがちょっと問題です。ストラップの取り付け部分が専用部品になっていて、ストラップ自体の取り付けはカシメてあります。リングを外せばOKと言うわけにはいきません。
これは後で考えましょう。

と言うことで、レストアの様子は改めてお送りいたしましょう。
今回はシャッターや絞りはバラさなくてよさそうです。

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