明日は明日の風が吹く

新しく仲間入りした「クロコンタ君」ことコンタフレックスSですが、35mmと115mmが付いた状態でうちにやって来たもんですから、標準レンズがないということは以前お伝えしました。
ですがやっぱりコンタフレックスは標準レンズが付いた状態がデフォルトと言えるほど、他のレンズと大きさがまるで違います。
なので手ごろな価格のものが無いかと探していたんです。
で、結構安くて、しかも純正ではないけどフードも付いたものが売りに出てましたので買って来ました。

No.1653007、結構古いもののようですね。

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見ての通り、何だかいろんなリングが付いています。
とりあえず全部外してみましょうか。

左下がレンズ本体。
右下のものがケンコーで言うところのステップアップリング。
その上にはまっていたのが右上のシルバーのリングですが、これはタダのリングです。
言ってみればガラスの無いフィルター。フィルター枠だけの状態とでも言いましょうか。
で、左上のがフードです。

では早速クロコンタ君に装着してみましょう。
が、あれ？
付かないですね。
なんででしょうか。
ちょっと見てみると、

なんかレンズが少し突き出してるような感じですね。
シロコンタ君についていたレンズを付けてみると、

ここまで沈みます。
このせいでマウント部分が引っ掛かっているようですね。
でもそんなことってあるの?
このレンズもうちにやって来るまでは、やっぱりコンタフレックスに付けられて使われていたはずですよね。
なのになぜ？

ではちょっとシロコンタ君のレンズと比較して詳しく調べてみましょうか。
上から見た状態はこうです。

右が今回買ったものです。
当然形は同じに見えます。
シロコンタ君のものの製造番号は「3436135」。今回買ったものは「1653007」
シロコンタ君のものは、スーパーBの時期のもののようですが、今回買ったものはそのナンバーからすると、多分III型か、IV型の時期のものだと思います。
つまりレンズ交換可能になった最初のもの。
だからと言ってそれ以降のカメラとマウントが違うってことは無いでしょう。

裏から見ると、

これも右が今回買ったものです。
メッキのかけ方や合わせマークの打ち方などには違いはありますが、形が違うとは思えません。

で、カメラに付けようとした時の状態をよく見ると、左のシロコンタ君のもので言うところの、メッキが無い部分がボディー側に引っ掛かっているような感じです。
なのでここの大きさを測ってみましょう。
まず今回買ったものは、

36mmほど。
ではシロコンタ君用は、

35.6mmほど。
なんとほんの0.4から0.5mm程度の差ですが、この違いが原因でしょうか。
カメラ側の内径を測ってみると、シロコンタ君もクロコンタ君も36mmよりは小さいようです。
じゃぁやっぱりここの径が大きくてはまらないのですね。
原因は分かりましたが、そんなことってあるのでしょうか。
III型やIV型から設計変更されてほんのわずかに寸法が変わったのでしょうか。
そんなわきゃぁないよ。
ならどうして？
なぞは深まるばかりです。

どなたかコンタフレックスのIII型かIV型で、レンズの製造番号が1000000番代のレンズと、スーパーB以降の両方お持ちの方が居られましたら、標準レンズに互換性があるのか確認して頂きたい。

まぁ何にしても現状としてクロコンタ君にもシロコンタ君にも今回買ったレンズが付けられないことは変えようの無い事実です。
と言うことで削りましょう。
半径で0.25mmも削ればいいのですから何とかなるでしょう。
その辺に転がっていたボルトやらナットやらで芯出しツールを作って、ドリルにくわえさせて回して削りましょうか。

当然その部分のメッキははがれますが、使えないよりはるかにましです。
矢印の部分を削りました。

はい、これで無事

クロコンタ君に付ける事ができました。
何で付いていたのか分からないリングは外して、ステップアップリングとフードを付けて、結構カッコいいね。
またそのうちクロコンタ君を連れ出しますか。