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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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前回は、ライツミノルタCLのシャッタースピードダイヤルの分解組付けまでの記事を書きました。今回は続く分解方法を書こうかと思っていま

した。
が、分解方法より組み付け方法を書いた方が役に立つかなと思いましたので、組み付けをご案内したいと思います。
R0010110.jpg
ということで、既にバラバラのCLです。
分解は組み付けの逆とお考えください。

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拍手[11回]

実はこのカメラ、単純に組み付けるだけではうまく動かないんですね。
いろんな所で微妙に調整しないといけないのです。
だからそんなことも含めて、私なりにあみ出した組み付け方法を書いていこうかと思います。

R0010113.jpg
本体はここまで分解しました。
残っているのはシャッター幕とそれが付いている軸。と、ガバナーぐらいでしょうか。
ガバナーは、フィルム室側から2本のネジで留まっていますのでそれを緩めていけば外れるはずです。
今回は外していません。

上の写真ではシャッター幕の軸が1本外れて向きが変わっています。
本来ですと、この写真で下側、カメラの向きで言うと上方に付いて、つながっている2本のリボンは、今閉まっているシャッター幕の左右にあるゴム張りの遮光幕の下に入る形になります。

上から見ると
DSCF1732.jpg
こう見えます。
この写真では先程外れていたシャッター幕の軸は、本来の位置近くにあります。
シャッター幕が巻かれていない、リボンだけが両サイドに有る軸の方です。
手前に爪楊枝が見えますが、これはこの後の組み付けのために必要になることですので、またその時説明します。

DSCF1734.jpg
反対側の軸受け部を見ると、矢印の部分にちっちゃいベアリングがあるのがわかりますでしょうか。

R0010148.jpg
これなんですけど、
抜けやすいので無くさないように気を付けて下さい。

一つ戻って、軸受け部の銅製のパーツは、写真ではマイナスネジ1本で留まる様に見えますが、実際にはこの長穴にもう1本挿す形で2本で固定します。

では本体の下の方を見てみましょう。
DSCF1714.jpg
こちらはシャッター幕の軸の、カメラを正面から見た時の右下の軸受け部です。
この2本の軸にはスプリングでテンションがかかっていて、シャッターを高速で動かすために使われています。
そのテンションを維持するために矢印の部品で回転が固定されています。
今回はここは分解していません。

この軸受け部を裏から見ると、
DSCF1716.jpg
こういう状態です。
赤矢印の2箇所が先程の軸の軸受け。
その軸受けを黄色矢印のネジで固定しています。
青矢印が回転止めの部品の締結用。
緑の矢印は後幕のリボンが先幕の軸に干渉しないようにするための、逃がし用の軸の軸受けです。

反対側から見ると、
DSCF1718.jpg
銅製の軸受けで固定されています。
赤矢印2本がシャッター幕の軸。緑矢印が逃がし用の軸です。
銅板の軸受けの先にある溝は、シャッターセット時に露出計受光部をニョキッと出させるためのリンケージが通るための溝です。

と言う状態が今回のスタート状態です。
ここから組み付けていきます。
が、
これだけで結構なボリュームになりましたので続きはまた今度。

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