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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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昨日の記事に引き続き、フジカ35-SEです。
シャッターは珍しく正常に動いていますので、シャッターユニットはバラさずにおきましょう。
直すべきは、ライトバリュー関係のリングと、フォーカス調整関係。それぞれが動きが渋いのでバラしていきます。
あとはファインダーを掃除して。ボディーを磨きましょう。
露出計も正常そうなので、おかしいようなら後で調整しましょう。

まず前玉を外しますが、レンズ周辺のカニ目は外さない方がいいです。
ここを外しても1枚目のレンズが取れるだけです。
その外側の枠を回せば前群が外せます。
DSCF1808.jpg
そしたら露出シフト用のリングを外しましょう。
見てすぐに分かりますが、3本のマイナスネジでとまっています。

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それを外した状態がこちら。
DSCF1809.jpg
ライトバリューリングの取り付け部の裏(赤矢印)には、小さいシムが入っていました。
この写真では2枚しか有りませんが、3箇所とも一枚ずつ入っていました。
外す時これをなくさないように注意して下さい。

そしたら、緑矢印の2つのマイナスネジを外しましょう。
これで留まっているのはシャッタースピード表示です。
外してもどこにも影響しませんのでさっさと外しましょう。
ここにもワッシャーがありますので気を付けて下さい。

青矢印はライトバリュー連動用のギアです。
必要なら位置関係を記録しておくといいと思います。
私の場合は、組み上げる楽しさを味わうためにわざと記録しませんでした。

黄矢印はシャッターユニットの蓋を留めているリングギアの回り止めです。
これを所定の位置まで回すとリングギアを回せるようになります。

ではここで、フィルム室側からレンズを留めているカニ目のネジを外してレンズをユニットごと外しましょう。
DSCF1811.jpg
外したレンズユニットをフィルム側から見た状態がこちら。
ユニットのカバーは赤矢印の3箇所のマイナスネジで留まっています。
その周囲にある金色のプレートはシムです。
ネジとは関係なく、置かれているだけです。
青矢印のシンクロ接点も外さないと、引っ掛かってカバーは取れませんが、実はこれがなかなかうまくいきません。

DSCF1813.jpg
表から見るとこうです。
シンクロ接点の締結ネジを外しても接点自体が内側に逃げるだけの余裕がありませんので、シャッターユニットをひねくりながら、そして接点を色々とかわしながら、それとシャッターセット関係のピンを曲げないように気を付けながら、エンジンをフレームに載せた後でボディーをかぶせて造られたロータスのエンジンを降ろすことを想像しながら、楽しく外していきましょう。

さすがにこれは図解で説明することができません。悪しからず。

ちなみの既に外しているシャッターユニットのカバーがこちら。
DSCF1814.jpg

そして外れたレンズユニットのカバーがこちら。
DSCF1816.jpg
それぞれの可動部を掃除して、新たにグリスアップして、スムーズに動くようにしてあげましょう。

で、上の写真で外れかけているのがライトバリュー連動用のリングで、赤矢印がシャッタースピードと絞りをリンクさせるためのギアです。

後はレンズの後群を外して、絞り羽根をバラさずにベンジンで粘りを取ってみましょう。
そしたら絞りはスルスルと動くようになりました。

ついでに、
DSCF1815.jpg
ASA感度及びライトバリュー設定リングも外して掃除します。

レンズ周りはこれでOKですね。
ではとりあえずレンズユニットを組んでおきます。

では次にファインダーの掃除とフォーカス関係の直しです。
トップカバーを外します。
DSCF1817.jpg
ファインダーは赤矢印の3箇所のネジを外せばOKです。
が、外れにくいことも有りますので、カメラ前面のネジも外しておくといいと思います。

DSCF1819.jpg
ファインダーを外した状態がこちら。
赤矢印はフォーカスダイヤル。これを回すことで。緑矢印の部品全体が左を支点にして前後に動き、レンズを前後に動かすことと、ファインダーの距離計を動かす仕組みになっています。
レンズのピント調整はここで行うようです。
青矢印が、支点を兼ねた巻き戻し関係の部品です。
このギアで90度方向を変えて巻き戻しノブを左横に持っていっています。

このフォーカス関係の可動部も掃除して、摩擦部分にグリスアップしておきます。

DSCF1821.jpg
こちらはファインダーの裏側。
可動部や摩擦部分が乾いている感じで、きしんでいるようです。
適当に注油とグリスアップです。
全体的に軽く動くようになりました。

DSCF1822.jpg
こちらはファインダーの上側。
赤矢印の2本のマイナスネジを外すてカバーを外します。
そしたら内部のミラーやレンズをくれぐれも傷付けないように気をつけながら磨きましょう。
ファインダー前面のガラスは汚れがひどかったので外して研磨剤入りの手洗い石鹸で洗って、元通り接着しておきました。

これらを組み上げて、ボディーも磨いて、
そうそう、その前にライトバリューの関連をちゃんとしとかないといけません。
例えば、ASA800に設定して、ライトバリュー設定リングが一番オーバー側になる位置に回します。
つまりカメラ前面から見て反時計回りにいっぱい回します。
その時に絞りが22に、シャッタースピードが1000になっていればOKだと思うんですが、こんなやり方ではダメなのかもしれません。
そこは私も正解は分かりませんので、やってみる方はそれぞれで考えてみて下さい。
正しいやり方を知っている方が居られましたらぜひ教えて下さい。

ということで、
R0010759.jpg
フジカ35-SE、完成です。
思っていたよりきれいになって、ちょっと悦に入り気味です。
早速撮影に出かけましょう。

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