明日は明日の風が吹く

フジカ35-SEを使うたびに、フジノンレンズの写りの良さにニコニコしてしまいます。
私自身がフジノンレンズの描写のすばらしさを初めて実感したのはいつだってでしょうか。
フジノンの写りはいいと言う話を知ったのはずっと昔。
何かの雑誌で紹介されたカメラだったか他の何かだったかは忘れましたが、その製品にフジノンレンズが使われていて、「写りに定評のあるフジノンレンズが使われているから性能に期待ができる」と言うような内容が書かれていたことが最初かな?
でも実際にフジノンの写りの良さを実感したのはそれよりもずっと後で、多分ティアラで写した写真を見た時だったような気がします。

と言うことで、35-SE以外にもフジノンレンズを楽しみたくなってきました。
今回いじってみようと言うのは、

フジカコンパクト35です。
勝手な思い込みかもしれませんが、フジカといえばコンパクト機というイメージがあります。

[4回]

このカメラは「コンパクト｣と言う名前が付けられていると言うことも有って、35-SEや、ヤシカLYNX-1000とかの俗に言うところのレンジファインダー機に比べると、やっぱりコンパクトです。
でも今時のコンデジに比べると、はるかにデカいです。
デジカメとしてはコンパクトとはいえないキャノンのGシリーズよりも少しだけ大きいかも知れません。
でもこのくらいの大きさの方が持ちやすいと思うんですけどね。

では各部を見てみましょう。

レンズは当然ながらフジノンです。
f=3.8cm 1:2.8です。
使いやすい焦点距離でスナップに向いていると思います。


レンズの上面を見ると、一番前にピントリングがあります。
ピント調整は前玉回転式のようです。
その後に絞りリングがあります。
オートを表す「A」と、2.8から22までの絞り表示があります。
オートにすればプログラムAEになるはずです。


レンズの下側にはシャッタースピード設定用のレバーが有ります。
ここにも、オートを表すはずの「A」と、1/250秒から1/30秒までの各シャッタースピードと、バルブが設定可能のようになっています。

絞りにもシャッターにもオート位置が有ると言うことは、もしかして両優先が可能?
絞りをオート位置にすればシャッター優先の絞りオートになって、シャッターをオートにすれば絞り優先のシャッターオートになるんでしょうか。
そして両方をオートにしたらプログラムAEになるとか？
まるでペンタックスMZ-5とかのように。

まぁそんな訳はないでしょう。
しかし現状としてこのカメラは露出計が動いていませんのでオートが働かない状態です。
なのでその辺の検証ができませんので、そこは修理が終わってから見てみましょう。

状態としては、シャッターは設定値通りにスピード変化しているようです。
が、絞りバネは動いてはいますが汚れていますね。
うーん。バラしますか。

ではファインダーは?

なんか結構汚れていますね。
バラして掃除しないといけませんね。

のぞいてみるとこんな感じ。
ファインダー下側では、ピントリングに連動してゾーンフォーカスの絵に指針が動くようになっていますが、これもちゃんと動いていません。
ファインダー左側には、露出の指標があります。
が、これも露出計が動いていませんのでどういう動きになるのか分かりません。


フィルム室内も結構汚れているようですが、これはクリーニングできれいになるでしょう。
残念なのはフィルム感度設定に400が無い事。
まぁ、このシャッタースピードの範囲では400を使うのは難しいでしょうけど。


そしてセレンははたして生きているのか。
さてさて、バラしに掛かりますか。