尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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昨日の記事でミノルチナSを紹介しましたが、レストアするにはまずフィルター枠のゆがみを直さなければいけません。 そこでまた新たに道具を導入する事にしました。 これです。
[1回]
これは万力のようにネジを使って強い力が加えられるようになっているもので、フィルター枠の曲がったところにあてがって、変形を押し戻すツールです。 フィルター枠のネジ部に接する部分は、同じくネジ形状になっており、ネジ部を痛めない構造になっています。 これを使えば、フィルター枠の修理は簡単だと思って購入する事にしました。 フィルター径に合わせて大小2種類がありましたので、2個セットで購入しました。 が、 ご覧になって分かりますでしょうか。 これは、フィルター枠のネジ部に当たる部分なんですが、このツールのネジ部はどう見ても不完全です。 角度を変えてみると分かりやすいでしょうか。 なんか鋳物で造ってるような感じですが、型が良くないですね。 それにせめてネジ部は型抜きしたままでなく、ちゃんと成形して欲しいものです。 仕方がないので、ヤスリである程度ネジを成形してみました。 で、ミノルチナSの歪んだフィルター枠を直すべく、変形部分にあてがって、押し戻してみました。 が、結構使いにくいんですね。 慎重にあてがわないと、変形部分じゃないところにツールが当たってしまって、まともなところが歪んでしまいます。 まぁこれは練習して慣れるしかないでしょうかね。 それと、ツールのネジ部なんですが、フィルター枠のネジのピッチと、必ず一致すると言うわけでもないようで、なんとなくですが、かえってネジを痛めたようでもあります。 これも練習すればうまくいくようになるかも。 が、 なんかすごい事に気が付いてしまいました。 これを見て分かるでしょうか。 実はツールの裏表にあるネジ部が、大と小で同じアールなんです。 重ねると分かりますでしょうか。 ほらね。同じでしょ。 裏側のネジ部もほら。 同じ。 これじゃぁ大小2種類のツールをセットで買う意味は無いじゃないですか。 うーん。使えない。 小さい方を最大に伸ばした時のネジ部の距離は約87mmです。 ですからこの寸法より小さいフィルター枠であれば、小さい方さえ持っていればOKと言う事になります。 普通はこれで事足りますね。 今回の買い物は非常に残念な結果になってしまいました。 フィルター枠の修理には、このプライヤーの方がやりやすいです。