明日は明日の風が吹く

PとSから何を連想しますでしょうか。
人によっては「プライマリー」と「セカンダリー」、地震に興味がある人なら「PS時間」とか。
地震のP波とS波の事も、実は「プライマリー」と「セカンダリー」なんだそうです。
ではもしかするとこれもそうなのか?
と言う事で今回ご紹介するカメラはミノルタのミノルチナSです。

ミノルチナ大好きと言う方なら、PとSと言えばミノルチナなんでしょうね。
ミノルチナを良くご存知の方も多いと思いますが、このSが発売される2ヶ月前に、ミノルチナPが発売されていました。

[6回]

そんな事もあっての冒頭の話です。
ミノルチナも「プライマリー」と「セカンダリー」と言う意味なのでしょうか。
地震に例えるならミノルチナのPS時間は2ヶ月と言う事になります。

で、どちらかというと、そのコンパクトさからPの方が人気だと思いますが、私はやっぱり連動距離計の付いたSが好き。
しかもレンズも明るい。

ではミノルチナSを見てみましょう。

ちゃんと「minolta」のロゴも入っています。
内蔵露出計はセレンです。


レンズはロッコール、40mmの1.8です。
写りに期待ができます。
しかし、フィルター枠が曲がっています。
これを直さないとレンズの分解ができませんね。ちゃんと直せますでしょうか。


なんかアクセサリーシューもちょっと曲がってますね。
ストロボをつけた状態で落としたんでしょうか。


底面にも大きなくぼみがありますね。
程度はあまり良くないです。


巻き上げはこの位置にあります。
ですのですっきりしたデザインになっています。
巻き上げも軽くていい感じです。

シャッターを切ってみますと、
あれ？
シャッターは開いてないですね。
巻上げでチャージはできて、シャッターボタンを押すとシャッターが切れたような音はしますが、シャッターは開いていませんし、シャッタースピードを変えても何も変化しません。
さてどこが悪いんでしょうか。


フィルム室には特に問題は無さそうです。
もちろんモルトは劣化していますが。


このカメラにはケースが付いています。


かつての持ち主はNortonさんだったようです。

このミノルチナSは、なかなかスタイリッシュで楽しそうなカメラですね。
ではレストアして使えるようにしてみましょう。