明日は明日の風が吹く

ニコンと言って思いつくカメラは何でしょうか。
Sと言う方も居られるかもしれませんし、D3だと言う方も居られるかもしれません。
でも私が一番に思いつくのはやっぱり「F2」です。

何ででしょうね。
それだけいいカメラと言うことでしょうか。
と言うことで今回は、ニコンF2のモルト貼り替え依頼です。

[9回]

F2と言えば、露出計の内蔵されたフォトミックファインダーと言うイメージがありますが、この個体はアイレベルファインダーつき。
個人的にはこっちの方がすっきりしてカッコいい感じがして好きです。
シルバーボディーだと、トップの貼り革とのコントラストもあって、一層カッコよく見えます。

このコンパクトさが、良く目にするF2とは全く異なった感じでグーです。


そしてF2で特徴的なのがこの巻き戻し部分。
ファインダー交換式のF2には、ホットシューがありません。
その代わりに、ここにホットシューアダプターがつけられるようになっています。
これはまぁ、F2だけの特徴でもなく、ファインダー交換式一眼レフでは概ねそうですけどね。


あんまり眺めていると、ついつい私も欲しくなってしまいますのでここはそんな気持ちにならないうちに、さっさと仕事に掛かりましょう。


裏蓋のモルトも劣化してますね。


ファインダーが乗っかる部分のモルトも、一見きれいそうに見えますが、触るとボロボロはがれていきます。


ファインダーをのぞくと、モルトの劣化によってプリズムのメッキが侵食されています。
これはファインダー内のモルトもかなりきている感じですね。

それと、ミラーが跳ね上がる部分のモルトもかなり劣化していますね。
ではまずはきれいにはがして掃除といきますか。