明日は明日の風が吹く

呉にある大和ミュージアムで、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還したカプセルの展示があるっていう話です。
それも4日間だけ。
だから見に行くことにしました。
実際に宇宙を旅した本物のカプセルを見る機会なんてそう簡単にあるわけではありません。
うちの子も学校の行事のために月曜日が休みになっていましたので、展示期間のうちで唯一平日である昨日が、ピンポイントで人が少ないと予想して行くことにしました。
が、

何だこの列は。

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尾道から呉まで2時間あまりも掛かる長い道のりですが、やっと着いてみたらこの通り、入館待ちの長蛇の列。
実際にはやぶさを見ることができるのはいつになるんでしょうか。
でも並ばないといつまでたっても見ることはできません。
仕方が無い。並びましょうか。


いくらか経ったら少しは進みました。
でも先は長いですね。
うちの子とおしゃべりでもしながら待ち時間を過ごしましょう。


30分以上並んだと思いますが、やっと券売機が見える所まで来ることができました。
では入場券を買って、やっとはやぶさが見れると思ったらまだ先がありました。
入り口からはやぶさ展示室まで、そして展示室に入ってもカプセルのところまでまだまだ長蛇の列です。
しかもここからは牛歩戦術。

展示室に入ってからも30分程並んだでしょうか。おかげでパネル展示は全て読むことが出来ました。
そしてやっとお待ちかねのはやぶさのカプセルとご対面です。

が、写真は有りません。
「撮影は禁止です!」
別に写してもいいじゃんねぇ。

今回展示されていたものは全部で6点。
一番すごいなと思ったのは「前面ヒートシールド｣と呼ばれるもの。

大気圏突入時に大気との摩擦による熱を一手に引き受ける部分。
その名のとおり、真っ黒な焦げがリアルでした。
裏側も鏡で見れるようになっていましたが、そちらは全くなんともない様子。
すごいですね。

そして隣には、肝心のイトカワのサンプルが入っていたコンテナがある「インスツルメントモジュール｣が展示してありました。

外見からはどこにどういう風にコンテナがあるのかよく分かりませんでしたが、とても状態がきれいなことに驚きました。
本当に大気圏に突入してきたのかと思ってしまいました。

えっと並んで、はやぶさを見たのはほんの数分でした。
でも本物を見れたという経験は貴重なものです。
うちの子もはやぶさを見てうれしそうにしていました。

3階のシアターではやぶさの資料映像なども上映されていたようですが、今日はソロバンに行かなくてはいけません。
帰りの道のりはやはり2時間掛かります。
そんなにゆっくり見ていられませんし、実はお隣の「てつのくじら館｣の展示も面白いので見逃すのはもったいないところです。

まぁとりあえずは大和ミュージアムの常設展示を見て回りましょう。

やはりここの売りは1/10の戦艦大和の模型です。
何回見ても迫力があります。

でも展示を見ていくにつけ、ここの展示は戦争のおろかさを伝えようとしている感じがしてきます。

これは第二次世界大戦で使われた人間魚雷です。
こういう展示を見ていると、戦争で死んでいった人たちに胸を張って見せれるような日本を創っていきたいと言う気になります。


そう考えると、航空機好きな方にも人気のゼロ戦も、少し寂しく見えてきます。

何か記事の方向が変わってしまいましたが、はやぶさに見られるような日本のすばらしい技術を、宇宙開発ももちろんですが、世界のみんなのためにうまく使われるように、私個人もちょっとは考えていければと思います。