明日は明日の風が吹く

11日の記事でレストアの様子をお届けしたペンタックスSVですが、試写しようと思ってフィルムを入れてはいたものの、ここの所なかなか忙しくて、撮影が出来ないでいました。
でもまぁ、店の周りでほんのちょっとは写せましたので結果を報告いたしましょう。

レンズはスーパータクマー55mmの1.8です。

[0回]

フィルムの一眼レフとかのレンズ交換式カメラの場合、カメラの性能がどうこうと言うのは関係ない話です。
写りはレンズとフィルムで決まります。
だって撮影段階ではカメラはただの筒に過ぎないのですから。

今回の試写の主な目的は接着剤で埋めたシャッター幕がちゃんと遮光されているかということです。
でもせっかくなので写りも楽しみましょう。

最初の写真を見ますと、なかなか質感が良く再現されていますね。
コントラストもいい感じです。


植物もう一発。
冬の太陽に照らされて、黄色のバランスが難しいところですが、それでもいい感じです。
懸念していたシャッター幕の遮光は、うまくいっているような感じがします。


植物をもう一つ。
絞りを開放にしてピンポイントでピントを合わせてみました。
ちょっとボケはあんまりきれいじゃない感じがします。

では空に向けて更に強い光をシャッター幕に当ててみましょう。

いつものアングルです。
この結果を見ると大丈夫っぽいですね。


直射日光ではどうでしょうか。
画面右側に露光ムラがあります。
シャッターの隙間からかぶったのか、それともシャッターの動きにムラが出たのか。
ちょっと良く分かりませんが、この現象は他のコマでは再現されていませんでした。
それと緑矢印の部分。
ハレーションでしょうか。シャッター幕の穴あきによるカブリでは無さそうです。
原因不明です。
これも他のコマでの再現はありませんでした。


でもやっぱり一眼レフですね。
よく写ります。


室内でもいい感じですね。

開放で近接撮影をすると、被写界深度はとっても狭くなりますので、どこにピンが来ているのか分からないよな写真になってしまいます。

と言う感じで概ね良好ですね。
穴がいっぱい開いていたのは先幕の方ですので、巻き上げた状態で長時間放置しなければ、カブリについても大丈夫のようです。
と言うのも、巻き上げた状態で数日置いていたら、やっぱりちょっとだけは光線漏れがありました。

こんな感じで。
でも普通に撮影している分には大丈夫です。
シャッター幕のプアマンズリペアとして、セメダインスーパーXは有効と言えると思います。

あ、でも、塗るのはゴム引き面にした方がいいと思います。