尾道発 - カメラ屋の独り言 - Presented by せいのカメラ店
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新しく仲間入りした「プラクチカ ノバIB」(Praktica Nova IB)を、19日の記事で軍艦部までバラしました。 今回は動いていない露出計を直してみようと思います。 まずはおでこのセレンを外すためにカバーを外してみました。
[2回]
ですが、ブラケットは裏から締結されているし、配線がかなり細いので、ここは外さない方がいいようですね。 となると、内側からのアクセスと言うことになりますので、プリズムを外しました。 プリズムが固定されていたのは青矢印の4箇所です。 続いて配線に余裕を持たせるためにセレンの裏の配線のカバー(緑矢印)も外します。 締結部は赤矢印です。 黄矢印の露出計のメーターも外します。 そしたらペンタ部カバーが外せますので、締結されているマイナスネジを外します。 こちらが外れた状態。 ではどこが悪いのか探ってみましょう。 まずはセレンがちゃんと発電しているのか確認です。 テスターを当ててみますと、発電しているようですね。 光の強さで発電量も変わっています。 どうやらセレンは大丈夫のようですね。 ではメーターの方を確認してみます。 追針式の指針と透明のカバーを外して、まずはメーターの針の動きを確認してみます。 すると、何か動きが渋いですね。 動かしたところで止まってしまって、ゼロ点に戻りません。 で、よくよく見てみるとですね。 この赤矢印の部分なんですが、この突起が下まで降りていて、マグネットと干渉していたんです。 ですので少し上向きに曲げてみました。 その状態が上の写真です。 見て分かるように少し隙間ができていますが、最初はこの隙間がありませんでした。 干渉しなくなるとメーターの針は軽く動くようになり、ゼロ点にちゃんと戻ってくるようになりました。 この状態でセレンに光を当ててみたりしましたら、それに応じてメーターの針も動いています。 OK。 露出計の修理、完了です。 しかし何でこんなことが起きていたのでしょうか。 この個体は今までにバラされたような形跡が見受けられませんので、誰かがつついて突起を曲げたとは考えにくく、使用によって曲がったとしか考えられません。 でもこんな所に力が掛かるとも思えないですよね。 だから曲がった原因が分かりません。 そう思うと、曲がっているのがデフォルトかとも思ってしまうんですが、干渉しているんだからそんなわきゃぁないでしょう。 摩訶不思議です。 まぁ一応動き始めましたのでこれで良しとしときましょう。 で、ついでに 針に蛍光色を塗ってみました。 それとこの露出計ですが、可変抵抗が付いていますので簡単に調製ができます。 この固体については一絞り分ほど絞るように表示されていましたので調整しました。 軍艦部だけ持ち歩けますので、室内や室外に移動して調整するのも簡単です。 ではこれで直ったと思いますので組みなおしましょう。 ちなみに。ペンタ部を外した軍艦部のカバーは、 矢印の部分だけで左右がつながっています。 非常にもろいです。 持っただけで曲がりますので、皆さんもお気を付け下さい。 それともう一つついでに、 頭の天辺の怪我も治してみました。 出来るだけ板金して、でも表面処理されていますので磨くことが出来ません。 傷が残ってしまいますので、プラモデル用の塗料のフラットアルミを傷の奥に塗りこんでごまかしました。 最初よりは良くなったつもりです。 それともっとついでにスクリーンも掃除しました。 外してみるとコンデンサーレンズとくっ付いていました。 もしかして一体もの? と言う感じでプラクチカ ノバIB、修理完了です。 では次は付いていたレンズの絞りを直しましょう。