明日は明日の風が吹く

11日の記事で桜のつぼみが開きそうだと言う話をしましたが、今朝見てみると、ちらほら咲いていました。
去年は5日ごろから咲き始めましたので、ほぼ10日遅れですが、一昨年は12日ごろでしたので、それに比べれば4日遅れの開花です。
しかしいずれにしてもここ2年に比べて遅れていますので、やはり冬の寒さの影響か、もしかすると今年は冷夏になると言う予兆なのかもしれません。

とはいえ、花自体はきれいです。

朝日を背に、貯めていた力を文字通り花開かせようとしているようです。

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こちらは開きかけですね。
隣のつぼみも準備万端ですね。

撮影に使ったカメラは、最近のブログ用カメラで、フジのFinePix Z3です。
コンデジでこういう光の中での撮影と言うのは結構難しいですね。

例えばこんな写真。

花の柄の部分の毛がよく見えたり、朝の雰囲気を再現している感じがして、これはこれで趣があっていいとは思うんですが、やっぱり花がきれいに見えた方がいいと思うことも良くあることでしょう。
どうして上の写真のようになってしまうのかと言いますと、広い範囲でバックが明るいからです。
そっちに引っ張られて影の部分が余計に黒く写ってしまうわけです。

その対策はどうしたらいいかといいますと、

ひとつはこんな方法。
バックが明るくならないようにカメラの向きを変える。
コンデジの場合でしたら、シャッター半押しすればどんな感じの明るさに写るか確認できると思いますので、そういった機能を活用するといい写真も撮りやすくなるでしょう。

しかし上の写真の場合ですと、それでもまだつぼみは暗い感じですね。
そこで今回ご紹介する方法が日中シンクロです。
「シンクロ」と言うのはフラッシュを焚くという意味です。
つまり明るい時にフラッシュを使うことを言います。

このブログを見ていただいている方のほとんどは、そんなこと分かっていると言われるかもしれませんが、これから撮影も楽しい季節になってきますので、多くの方にきれいな写真を撮ってもらいたいと思いまして、今回は入門用の内容にしてみます。

普通は明るかったらフラッシュはつきません。でも、多くのカメラでは強制的にフラッシュを焚く機能があります。
後ろが明るくて写したいものが陰になっていると言う時はこの機能を使うといい時もあります。
上の例で日中シンクロしたらこんな感じです。

前の写真とは逆に、つぼみが明るく浮き上がって、バックが暗く沈んで写りました。
絞りも、より絞り込まれますので、ピントも合いやすくなりますね。

では空に向けたアングルではどうでしょうか。

空が明るいので花が暗く写ってしまいますね。
露出補正でプラスにすると、今度は空も白けてきます。
それでは面白くないですね。
そこで、日中シンクロしてみますと、

空の青さも維持したまま、桜の様子も分かるようになりました。

例えコンデジでも、ちょっとした写し方の工夫で、撮影結果は色々と変わってきます。
もちろん日中シンクロが万能と言うわけでもありませんので、いろいろと試してみると面白いと思います。

例えば、

この写真では、逆光気味ではありますが、花に光が当たっていて、しかもバックは陰になっていましたので、花が浮かんできれいに写っています。

これで日中シンクロしてしまいますと、

こんな感じで花自体はきれいに見えるものの、何だか面白くない写真になってしまいます。
しかもフラッシュの強い光を当てるために、それにあわせて絞りも絞ってしまって、背景のボケが少なくなってしまっています。

そろそろ花の季節も始まりますので、皆さんもぜひ撮影を楽しんでみて下さい。
例えコンデジでも、工夫次第でよりきれいに写りますよ。