明日は明日の風が吹く

10日の夜中に皆既月食がありました。
今回は尾道でも曇ることなくよく見えましたし、他の地域でも見れたことがニュースに流れていましたね。
今回私も、見るだけじゃなく、撮影にもチャレンジしてみましたので、その写真をいくつかご紹介いたしましょう。

まずこちらは月食が起こる前です。

[4回]

今回の月食は、5日の記事でもお伝えしたように、21時46分から欠け始めて、23時6分から23時57分の間が皆既なんだそうです。

今回の撮影には、α900と、ミノルタ アポテレ200mm,F2.8 + ×2テレコンバーター。


そして、

ボクも一緒に観察です。

で、21時49分に見てみますと、

もう欠けてきていました。

月食の仕組みは皆さんご存知でしょうが、改めて言いますと、太陽と月の間に地球が入ることで、月に当たる太陽光を地球が遮る現象。
言い換えると、月に写った地球の影が見える現象です。
だから月の満ち欠けの様子とは違って、丸い影が月に押し寄せてくるように見えるわけです。

30分ほど時間が経って、22時14分の様子がこちら、

半分近くが影に隠れました。
双眼鏡などで見ると、影になった部分も見えるんですが、写真でそれを再現するのは結構難しいです。

露光時間を長くすれば影も写るのですが、そうすると、

こんな感じで、明るい所がものすごく明るくなってしまって、良い感じにはなりません。

まぁ、日向と日陰がある写真なんて、地球上でもうまく撮れませんのでこんな条件ならなおさらでしょうけど…

で、この影の部分のことを考えてみますと、

実際の地球の影っていうのは青い丸の中ということになるんですよね。

そしたら今度は、地球から離れてみるとどう見えるんだろうと思って来まして、
例えば太陽の方から見ると、

多分こんなふうに見えるんでしょうね。

太陽から見れば月が地球に隠される月食が見えるということになります。

では、月の方から見るとどうなるんでしょうか。

これはmitakaというソフトの画像です。
黄矢印の大きい黒い丸が月、青矢印の小さい黒い丸が地球、赤矢印が太陽です。
つまり、月から見れば、太陽が地球に隠される日食が起こっているということですよね。

なんかそんな事考えていると面白いですね。

とか考えてるうちにも食は進みます。
22時34分には、

ここまで欠けました。

続いて22時46分。


ここまで欠けると、

影の部分に露出をあわせてもまぁまぁの感じになってきます。

そしていよいよ皆既が近づいて来ました。
22時58分、


影の部分はこんな感じです。


そしてついに、皆既になりました。

皆既になると、暗くなりますので、シャッタースピードを遅くしないといけません。
そうなると400mmでも月が微妙に動いてしまいますね。
それにピントも合わせにくくなるし。

で、もうひとつついでに、

皆既状態の星空も撮ってみました。
しかし皆既いえども、星が写るほどの露光をすると、月もこんなに明るくなってしまうんですね。

でも久しぶりに皆既月食が見れて楽しかったですね。