忍者ブログ

尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 

27日の記事で、オリンパスXAの分解等についてお伝えしましたが、そのジャンクなXAを買った時にXA2も一緒についていたんです。
今回はそのXA2についてお伝えしましょう。
c2c041de.jpg
レンズは、XAのFズイコーに対してXA2はDズイコー35mm、F3.5。
つまり4枚構成。

==========================
このブログもVer.2へ
新記事チェックは下記へ
明日は明日の風が吹く Ver.2

※Ver.1では今後更新されません。
==========================

拍手[5回]

開放絞りもXAはF2.8ですから、XA2は廉価な仕様ということですね。

8ec68167.jpg
しかしXAのデザインを踏襲したスタイリッシュなカメラですので、このデザインが気にっている方にはこちらの方がオススメなのかもしれません。

DSCF0305.jpg
カバーを開くとこうなります。
露出制御はプログラムオート。
ピントは3点ゾーンフォーカスです。
ですので連動距離計は付いていません。

で、この個体ですが、XAの時と同じく、電池を入れてみると普通に動きました。
じゃぁ直す所無いですね。
強いて挙げればモルトが朽ちている。
その影響か、ファインダーに少々ゴミが入っている。
そんなもんです。

あ、あと、なぜかストラップがくさい。
これは何なんでしょうね。
ものすごくお香臭いんです。
最初どこから匂って来るのか分からずに、カメラを拭いたりしてたんですが全然変わらなくて、しかしストラップを持った手が臭くなったので気が付きました。
石鹸をつけて洗ったんですが、まだまだ匂いは残っています。

それは置いといて。

じゃぁモルトを貼り替えましょう。
DSCF0316.jpg
ボクが暇だというのでやってもらいました。

しばらく一所懸命やってたんですが、
DSCF0317.jpg
かなり根気がいる仕事なので途中で交代しました。

しかし下地の塗装も侵食されているようで、既に浮いてきていて、モルトと一緒に剥がれてきます。
じゃぁ仕方がない、悪くなった塗装も剥がしましょう。

ですけども、よく見るとボディ側の裏蓋が噛みあう溝にもモルトがいっぱい付着してますね。
だからこれも取ってやらないといけませんし、裏蓋も一旦外した方が作業がしやすそうですので、ちょっと先に分解しましょう。

d8310c74.jpg
まずはXAと同じく底蓋から外します。
見えている5本のプラスネジを外します。
ネジの長さもXAと同じで、左の2本が短め、残りの3本が長めになっています。

DSCF0354.jpg
外した底蓋を見てみると、やっぱり朽ちたモルトが隙間に入り込んでいますね。
このあたりもきれいにしてあげましょう。

DSCF0355.jpg
スライド式の蓋も、XAと同じく、下からおこすようにすると外れます。
そして黄矢印のクリック用の部品があるのもXAと同じ。
これは赤矢印の部分にはまります。

では続いて軍艦部カバーを外します。

7a3829e4.jpg
巻き戻しノブを外すのもXAと同じ。

4f457c42.jpg
その下にある2本のプラスネジを外すのも同じですが、黄矢印の銀色のプラスネジは外さなくていいです。
これを外しても関係有りません。
と言うより外さない方がいいです。

DSCF0358.jpg
後はファインダーの横にあるプラスネジを外して、

DSCF0359.jpg
カバーの前側の矢印のあたりを手前に引きながら上にあげていけば、このように軍艦部カバーが外れます。

で、軍艦部カバーを外しましたので、ここでファインダーの掃除もしときましょう。
DSCF0362.jpg
ファインダー上側の紙を剥がします。
そしたらレンズをクリーニングして、剥がした紙の黒塗りが剥がれた部分にマジックで黒を塗ってまた貼り付けましょう。

しかし、油性のマジックで塗ったので、紙の裏まで色が出てきてしまいました。
ま、普段は見えないところだからいいか。

DSCF0364.jpg
では、裏蓋のヒンジのシャフトを抜いて、裏蓋を外します。

4b5dd25d.jpg
そしてフィルム圧板は、黄矢印の方向に持ち上げると、外せます。
赤矢印の部分が裏蓋の突起にはまり込みますが、その形状を見てもらえば、どちらに動かせばいいか分かると思います。
ただし、結構硬いですので曲げてしまわないように注意して下さい。

そしたら残った塗装をはがして、ベンジン等で拭いてきれいにしましょう。

DSCF0367.jpg
きれいになったら、塗装します。
ですが今回は手抜きでペイントマーカーです。

53582780.jpg
この部分いはるモルトは普通より幅が広いです。
3mmに切って使いました。

DSCF0369.jpg
塗装が乾いたらモルトを貼りましょう。

貼り終われば、リペア完了です。

ここでおまけ。
ついでにレンズ周りのカバーの外し方を。

DSCF0371.jpg
これもXAとほぼ同じ。
フィルム室の矢印のところのプラスネジと、

DSCF0373.jpg
矢印の銀色のプラスネジ2本を外せば、

DSCF0375.jpg
この通り、レンズ周りのカバーが外せます。

今回の個体は正常に動作すていますので、これにて終了です。

PR

 
◎ Post your Comment
Name
Title
E-mail  ※アドレスは公開されません
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
◎ ついついポチット

当方のリクエストに応えていただきありがとうございます。
先日の記事に、刺激され、当方もついついポチットXAを落札してしまいました。本体のみでストロボのないもので、定形外送料込みで1490円と少々高め?でしたが、モルトもきれいな作動品でした。ついでに前々から狙っていたXA1もやってきたので、XAシリーズのうち3種揃い踏みです。
並べると微妙にレンズバリアの形が違い、やはりXA2が一番デザインがいいようです。
XA1だけ付属ストロボが違うのですが、入れ替えて装着できるので、互換性はありそうです。

ジャン亀 2012/02/01(Wednesday)00:32:05 Edit
◎ Re:ついついポチット

ジャン亀さん、コメント有難うございます。
XA入手されましたか。
XAは連動距離計もついてますし、使いごたえがあって楽しいと思います。
しかし、XA1もですか。
いいですね。フルサイズのペンEEですね。
スナップには一番向いている気がします。
そうなると、XA4も気になりますね。
と、呪いをかけてみる。

【2012/02/0108:23】
◎ 呪いは?

XAではなく、XFの呪いとなって、ジャンクのRolleiXF35がやってきました。ほかにデジタルのジャンクが…
呪いを止めるべく、故障していたかつての持ち歩き愛機、チノンベラミを再生しました。隠しネジがわからず、少し壊してしまいましたが作動します。ストロボは分解方法までXAそっくりなので参考になりました。結局は、どちらも接触不良でちょっと奥の接点磨いて終わり。
あと、モルトの張り替えが必要ですが、今はXAsと並べて、ムフフ…です。これもよく写りますよ。

ジャン亀 2012/02/05(Sunday)02:04:27 Edit
◎ Re:呪いは?

ジャン亀さん、コメント有難うございます。
RolleiXF35は、おもしろそうですね。
ベラミとかうちの店のどこかを探したら出てくるかも。
リペアのブログも書いてみてはいかがでしょうか。

【2012/02/0513:47】
◎ この記事へのトラックバック
Trackback URL
◎ カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
◎ Facebook
◎ せいのカメラ店HP
◎ ブログ内検索
◎ 最新CM
[05/29 ストウ]
[05/09 alubauten]
[05/07 alubauten]
[05/06 alubauten]
[03/23 ha-hi]
◎ プロフィール
HN:
清野浩也
性別:
男性
自己紹介:
せいのカメラ店
◎ ハルサーエイカー
ハルサーエイカー
◎ 琉神マブヤー

Script: Ninja Blog 
Design by: タイムカプセル
忍者ブログ 
[PR]