明日は明日の風が吹く

試写してみた結果が、どうも思っていた程ではなかったオリンパスXAなんですが、もしかすると、本来の性能が発揮できていないのではないかと勝手に思い込んで、ここはひとつ、分解整備をしてみましょうという話です。
しかしこのカメラ、機械式のクラカメとは違い、何やら線がいっぱいつながっていてバラすのは手間が掛かりそうです。
ですがまぁ、元々ジャンクで買ったものですから、動かなくなってもいいかと思ってバラしにかかりましょう。
本当は動かなくなるのは嫌だけど…

カバーの分解等は、27日の記事でご確認下さい。
ではまずはレンズの周りにある真鍮のカニ目のリングネジを外しましょう。

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リングネジが外れたら、その下のフィルム感度設定ダイヤルを外します。

そうそう、軍艦部カバーなどはこの写真では外していませんが、適当な時に外しておくといいと思います。


フィルム感度設定リングの黄矢印部分は、赤矢印のピンに連動していますので、組む時は忘れずに。


次に、矢印のCdsがついたユニットを外します。
しかしこれにはリード線がつながってますので、丁寧に持ち上げるように外して下さい。
リード線はつながったまま作業を行います。


ですので、持ち上げてもこの程度です。


次に絞り設定レバーを外しましょう。
矢印の2本のプラスネジを外せばOKです。
このレバーも先ほどのピンと連動しています。


次にピント調整用の部品を外します。
矢印のところのプラスネジを外せばいいのですが、上の写真では既に外しています。

また、これを外すとピントがズレます。
ピントをズラしたくない場合は、ここは緩めないで下さい。

今回はここを外す事を前提に進めます。
※ピント調整部を外さずに分解する方法もありますが、それは後ほど。


では次に、矢印の絞り制御用のプレートを外します。
これも完全に外せるわけではありません。
上に跳ね上げておきます。


次に赤矢印の小さめのプラスネジ2本を外して、フィルム感度設定ダイヤルのクリック部品を外します。
そして、緑矢印の3本のプラスネジを外します。


するとレンズユニットも持ち上げられます。
その下には絞りがありますので、絞り羽根を外します。

そして赤矢印の2本のプラスネジを外します。


するとこのようにシャッター羽根が見えてきます。

では絞り羽根とシャッター羽根をベンジン浴にして洗いましょう。

矢印の小さなプレートは、2枚のシャッター羽根が重なった状態の、更に上と下について、シャッター羽根を挟むような配置になります。

と、言うことで、今回はここまで。
シャッターを分解知るところまでの解説でした。

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おまけ：ピント調整用の部品を外さない場合
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絞り設定レバーを外したところから、

ピント調整用部品を外さずに、まず赤矢印の2本のプラスネジを外します。
そしたら、絞り制御用のプレートの隙間から、緑矢印の3本のプラスネジを緩めます。
1本ずつ緩めずに、3本を同じように緩めていきます。
そうすれば、このままの状態でレンズユニットが外せます。

そしたらこの続きは絞り羽根を外すところから。

以上、次回はレンズ後群の外し方です。
あ、ちなみに、ピント調整のために、シャッターを開きっぱなしにする方法もありますので、これもまた今度お伝えします。