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尾道発 - カメラ屋の独り言 -  Presented by せいのカメラ店



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いまどき外付けのフラッシュ、特に汎用のフラッシュというものを見なくなりましたね。
それもそのはず、今時のカメラは露出制御がプログラムAEになっていて、フラッシュの光量制御もTTLでトータルで制御されていますので、外付けのものでも専用品じゃないとプログラムAEで撮影できませんからね。
それに、ほとんどのカメラにはフラッシュが内蔵されているし、ましてや、ホットシュー(フラッシュを取り付けるところ)も無いカメラがほとんどだし。
でもクラカメにはやっぱり外付けのフラッシュが欲しいところ。
現行品でも無いこともないですが、昔のフラッシュの方が、高機能で光量が大きいこともよくあります。
今回のレストアは、そんな古いフラッシュのひとつ。
DSCF0876.jpg
フラッシュといえばナショナルですね。

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オーツストロボの2801。
ガイドナンバーは28ですので、一般的な撮影には十分な光量でしょう。

このフラッシュ、電池ボックスの中が液漏れで腐食していましたので、そのあたりを磨いてみたものの、動く様子がありません。
仕方が無いのでチョットバラしてみましょうかという話。

まずは、前方下部、
DSCF0877.jpg
ここのプラスネジを外せば、前側カバーが外れます。

そして今度は後ろ側、
f0110a9b.jpeg
フィルム感度と、絞りの早見表をはがすと、その下から2本のプラスネジが出てきますのでこれを外しましょう。

DSCF0881.jpg
するとこうなりますが、
黄矢印の真ん中の2本は、今回は外す必要がありませんのでそのままで。
と言うよりも、ものすごく固く締まっていましたので外れませんでした。

外すのは赤矢印の2本。

ここを外して、電池ボックスのフタを外すと下から出てくる金属クリップも外します。

するとケースが左右に分離できて、基盤などを取り出すことができるようになります。

81622bf9.jpeg
で、基盤を取り出してみますと、電池の接点のハンダの部分が、ものすごい状態になっていました。
よくもまぁこれだけ大きな結晶ができたものですね。

ではこの結晶を削り落としましょうかと突っついたら、
簡単にハンダ部分が取れてしまいました。

あれれ、じゃあ全部磨いてハンダを付け直しましょう。

と思ったのですが、リード線も腐ってますね。
これではハンダ付けできません。
ちょっと短くなるけど途中で切りますか。

が、切っても切っても腐ってますよ。
DSCF0884.jpg
矢印がつながっていた黒いリード線ですが、
引っ張り出して真ん中あたりで切っても、まだ芯は腐っています。

こりゃひどい腐りようですね。
仕方がありませんので、線を新しく引き直しましょう。

電池の接点へのハンダ付けはつきにくいですので、しっかり熱を加えてハンダをなじませます。

これで直りましたか?

スイッチを入れると、
プィィィィィィッ
チャージが始まりましたね。

カメラに取り付けてみると、ちゃんと発光しています。
オートも効いているみたいですね。
OK。
まだまだ使えるフラッシュのレストア完了です。

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