明日は明日の風が吹く

19日の記事でご紹介しましたバルナック型ライカ、ライカIIIcを今回はバラしていきます。
以前、バルナックのコピー、レオタックスをバラした記事を書きましたが、構成部品も同じようなものですので、バラシ方はほとんど同じですね。
ですが確認という意味も込めて今回も分解の様子を伝えしましょう。

と、その前に症状ですが、

[7回]

上の画像は距離計のファインダーをのぞいた様子です。
ご覧のように、二重像はほとんど見えなくなっています。
こうなると、ハーフミラーを交換するか、フィルムを貼るなどで対応するしか無いと予想できます。
まぁそこは、とりあえずバラしてみてから。


ではファインダー周りからいきましょう。
この写真では既に距離計前面のリングは外してあります。
ここから、赤矢印と、黄矢印のレンズを外します。
赤矢印のレンズの方は、調整できるように自由に回転しますので、引き抜けば外せます。
黄矢印の方は、カニ目を回して外します。


そしたら今度は、赤矢印のリングを外します。

続いてマウントを外しましょうか。

マウントは４本のマイナスネジで留まっていますのでこれを外せばこのように外せます。
もしかするとマウントは外さなくてもいいのかもしれませんが、多分外した方が最終的には作業がしやすいと思います。


では次は、巻き戻しノブを外しましょう。
ノブを持ち上げて、根元の横にあるマイナスネジを緩めます。


このカメラには、巻き戻しノブの下に距離計のピント調節レバーがありますので、それを外しましょう。
矢印のカニ目のリングネジを外します。


レバーを外した状態です。
裏返すと、位置決めの突起がありますので、組む時はそれを合わせます。

しかし、距離計のピント調整と言っても、これで撮影のためのピントを調整するわけではありません。
距離計の視度調整と言った方が的を得てるかもしれません。


次にシャッタースピードダイヤルを外しましょうか。
ダイヤルの側面にあるマイナスのイモネジを緩めればダイヤルを外すことができます。


では次は巻き上げダイヤル。
これも側面のマイナスのイモネジを緩めれば外せます。


そしたらカウンターダイヤルを持ち上げて外して、


ついでに真ん中のギアも外しておきましょう。
それと、隣にあるシャッタボタンの周りのリングと、「R」と書いてあるところにある巻き戻し設定レバーも外します。
巻き戻し設定レバーの下にはスペーサーがありますので無くさないように。


ではファインダー接眼部のカバーを外しましょうか。
２本のマイナスネジで留まっています。


そしたらアクセサリーシューも外します。
矢印の４本のマイナスネジで留まっています。


これで外すべき部品は全て外れましたので、軍艦部カバーを留めてあるネジを外します。
赤矢印の２本と、裏側にも同じように２本有りますのでこれらを外します。
それと、ファインダー横に見えているマイナスネジも外します。

そしたら黄矢印の部分を少し持ち上げるようにして軍艦部カバーを外します。


はい、これで軍艦部カバーが外れて、距離計が見えてきました。

と言うことで続きはまた今度。